そもそも電池の電子ってどこから来るの?
電池のしくみ
義務教育中に、なんとなーく聞いた覚えがある。金属の板が入ってるとかでなかったっけ?
以下抜粋。
●電池で電気が起こるしくみ 1. まず希硫酸(電解液でんかいえき)に、銅板(プラス極)と亜鉛板(マイナス極)をいれます。すると亜鉛板から亜鉛イオンが電子を残して溶け出します。 2. 亜鉛板に残された電子は、導線を伝って銅板へ移動します。こうした電子の移動によって電流が発生し電気が起きているのです。 3. 銅板へ移動した電子は希硫酸中の水素イオンとくっついて水素ガスになるので銅板は亜鉛板よりも電子が増えることがありません。また、電池から流れる電気には、光・音・力・熱・情報の5つの働きを作り出す力があります。それぞれの機器に電気が流れることで、動かすことができます。
電池の電子は化学反応によって電子を出している。
以下、その化学反応とやらを見てみよう。と思ったが、イミフな単語ばかり。とりあえず登場人物を列挙しよう。
種類 | 実体 |
---|---|
電解液 | 希硫酸 |
プラス極 | 銅板 |
マイナス極 | 亜鉛板 |
前回プラスだのマイナスだの逆だの騒いでいたものの実体は金属板らしい。別種の金属板だから逆にしようがない。
これまでの知識で整理しよう。電流説はプラスから電気が流れ始める。電池もまた電流説に従って設計している。だからプラス極から電気が流れるはず。つまり銅板のほうから負電荷の特性をもった電子が飛び出すはず。
電解液の説明がむずかしすぎて何一つわからん。もういいや、あとで元の説明文から想像しよう。
亜鉛板に残された電子は、導線を伝って銅板へ移動
- 亜鉛板に残された電子は、導線を伝って銅板へ移動します。こうした電子の移動によって電流が発生し電気が起きているのです。
え、亜鉛板ってマイナス極なんでしょ? そっちから電子が出るってそれ電子説じゃん。この世は電流説に沿っているんじゃなかったの? 電池もそうなんでしょ?
あ、いやまてよ。さてはここで言っている亜鉛版(マイナス)は、電池にしたとき「+」とか「出っ張った形を持たせるほう」ってことか?
この説明文を見ると「電流」でなく「電子」と言っている。つまり説明上では電子説。電流説ではないと。でも電池を作るときは電流説で設計すると。
ははーん、そーゆーことね。よっしゃ、ついに混乱せずに解釈できたぞ! たぶんこれで理解できたことになってるべ?
……ん?、いやよくみると電子も電流もどっちの言葉も使ってるやんけ! 「電子の移動によって電流が発生し電気が起きている」と。でもこれって同じことを別の言葉で何度も言っているってことだよね? だって電気ってのはこの場合電流が起こることでしょ? あれ違うの? 少なくとも電流ってのは電子の移動のことでしょ? つまり「亜鉛版の電子が銅板に移動する」と。ただこれだとわかりにくいから「これにより電気が生じる」をつけたせばいいのか?
電流がややこしいんだよ。実体がない電子の仮想概念だべ? しかも極の名が逆という時代遅れの間違った説。あれ? 電流に対する認識って、本当にこれで合ってる?
まあいいや。
結論
- Q: 電池はどうやって電子を出しているの?
- A: 電池の電子は化学反応によって電子を出している
難しいこたぁわからん。