環境を改善してみる第五弾。コンソール編3。
対象環境
- Windows XP SP3
前回まで
ConEmuを導入してコンソール環境が改善した…と思う。思いたい。
今回
ConEmu + nyagos で日本語(UTF-8)が入出力できるコンソール環境ができた。
コンソール | 文字コード | コピペ | 半透明 | 日本語入力 |
---|---|---|---|---|
cmd.exe | CP932 | 右クリック→貼り付け | × | Shift-JIS |
sh.exe | CP932 | タイトルバー→編集→貼り付け | × | Shift-JIS |
mintty.exe | UTF-8 | 右クリック→貼り付け | ○ | × |
ConEmu.exe | UTF-8 | 右クリック | ○ | ‐ |
nyagos.exe | UTF-8 | 右クリック | ○ | UTF-8,Shift-JIS |
ConEmu + nyagos
nyagos
nyagosはシェルらしい。Windows向けでUnicodeが使えるようだ。 NAGOS(Nihongo Yet Another GOing Shell)ということらしい。
C:\root\tool\Terminal\nyagos-4.1.6_1-386\nyagos.exe -k "chcp 65001"
ConEmu.exe /cmd {nyagos}
ダウンロード
こちらからバイナリをダウンロードする。適当に解凍して配置する。
設定
ConEmuからnyagosを使う。
Tasks
- 左のTreeから
Start up
/Tasks
を選択する +
ボタンで新しい項目を作成する(下線のせいで±
にみえるが)- 名前は
nyagos
にする({nyagos}
と表示される) Up
ボタンでnyagos
1番上にやる- 起動引数に
C:\root\tool\Terminal\nyagos-4.1.6_1-386\nyagos.exe -k "chcp 65001"
を入力する
これでnyagosをUTF-8で使える。
問題点
上記のようなこれまでの問題に加え、以下のような問題がある。
- IMEで入力中の文字が既存の文字を上書きして見えなくなる(入力確定させると間に挿入して表示される)
- 日本語と半角英数字をまぜて入力するとキャレットの位置が微妙にずれる
- 1行に表示できる長さを超えて入力しても改行表示されない(Enterでコマンド入力を確定したときに改行される)
- 表示速度が遅い(数百ファイルあるディレクトリで
ls
コマンドを打つと表示に数秒かかった)
所感
ConEmu + nyagosが最もいい。ファイル名の表示などで文字化けしないし、nkf
コマンドで変換する必要もなく正常に表示される。これだけ問題があっても他のよりはマシ…だと思う。どっちもどっちか。
Windowsのコンソールに関してはネット上にもたくさん情報があり参考になった。しかし、正直まだUTF-8日本語のコンソール環境として「これだ!」とは思えない。コンソールにしろフォントにしろ、変更したら何かしらの問題が出てどっこいどっこいな感じになっている。とはいえ、Windows XPでこれ以上の環境はなさそうか。