札幌市長はロシア侵攻やコロナ渦の中で、五輪招致をしようとしている。そのことに強い恐怖と異常さ、危険性を感じる。私にはまったく理解できない。たとえ世界で大量虐殺や戦争が起きようと、権力者たちは私欲のために動き続けるようだ。私たちの命や健康、人権を置き去りにして。五輪よりも優先すべきことがあるのは明らかなのに。五輪は戦争犯罪である。
メディアで五輪の賛否を問い続ける異常性
なぜ、五輪をやるという発想が出てくるのか。世界は今、コロナの驚異にさらされ、ロシア侵攻によって世界大戦にもなりかねない状況である。平和の祭典という名目はすでに形骸化し、汚職の口実となっているのは明白だ。
| 異常 | 正常 |
|---|---|
| 税金を使ってやる | やりたい人たち自身の金でやる |
| 他人の国や土地でやる | やりたい人たち自身の国、土地、家でやる |
他人様の金と土地を徴発して五輪をやる。民の反対を押し切って。
五輪は私たちの生活よりも大切か？ コロナが蔓延して、年金も減り、増税され、生活必需品の価格が高騰し、生活が苦しい中で、4兆円をかけてやることか？ かたや政治家たちは通信費がどうだとか、庶民感覚とまったくズレた大金の話をしている。年金を減らした人々に、五千円を配るなどと、意味不明なことをいう。減額しておいて救済してやった、というマッチポンプ。五輪も政治から目をそらすパフォーマンスにすぎない。彼らにまかせていたら私たちは殺される。
人々はスポーツを楽しんでいるのだろうか？ 私はまったく楽しめない。そんなことやっている場合じゃないと思う。個人でやる分には好きにしたらいい。だが、公共資金である税金を使ってやることではない。もっとやるべきことがたくさんある。
五輪よりやるべきことが沢山ある
食料生産
これから食糧不足に陥るだろう。地球温暖化やロシアとの関係悪化、戦争などの要因によって。ならば一次産業に力を注ぐべきではないのか。農業や漁業に投資すべきではないのか。地球温暖化によって変化する環境でも生産できるよう品種改良したり野菜工場を開発するなど、やるべきことがたくさんあるはずだ。漁業にしたってロシアとの関係や地球温暖化による漁獲量の低下をみすえて、養殖に投資すべきだろう。五輪に投じるカネがあるなら、食料生産に投じるべきだ。
軍事強化
これからは軍事に力を注がねばならないだろう。ロシアに侵攻されたり北朝鮮にミサイルで脅され続けても仕方ない。どれだけ自活できる環境を整えても、大量虐殺されてしまってはおしまいだ。軍事強化は最優先課題である。
自然エネルギー
ソーラーなどの自然エネルギーを生産する設備を早急に用意すべき。地球環境だけの話ではない。ロシア侵攻によってエネルギー供給にも問題が生じている。
排出制限をこえたら罰金とか、そんなものは対策にならない。カネを払っても地球汚染は解決しない。
放射能汚染物質やCO2を地下に埋める？ そんなものは対策にならない。地震大国である日本に埋めてどうする？ 一層ひどい厄災になるだろう。いずれ世界中が放射能汚染物質で埋まる。今さえよければいいと思っていたら解決しない。いつやるの？ 今でしょ。
電気をこまめに消すとか、そういうレベルの問題ではない。せめて各家庭にソーラーパネルとバッテリー、LEDライトをもたせて少しでも電力を自給する環境を整えるべき。五輪ではなく、そうした設備のためにカネを配ればいい。そして電力需要が高まる時期に備えれば、安定供給に貢献できる。どうせ五輪で使わない施設に投資するくらいなら、もっと役に立つものに投資すべきだ。
with コロナ
コロナはもう収束しない。その前提で生活を変えるべきだ。
観光頼みの経済政策から方針転換すべきである。地域が自立できるよう畑をつくって食料生産できるようにする。各自、広い土地で畑仕事をしていれば、自然と密を回避できる。そして自給自足ができれば、人と関わる必要性をへらしつつ、最低限の生活ができる。
マスクすれば大丈夫とか、手洗いアルコール消毒すればいいとか、ワクチン打てば大丈夫とか、パンデミックは第三波までだったから終わるとか、コロナはただのカゼだとか。一体いくつもの幻想を抱いてきた？ そろそろ現実をみるべきでは？ 対人接触するから感染する。移動するから感染する。純然たる事実である。それを前提に活動するしかない。
各家庭、地方自治体、日本という国単位で自給自足する。現時点では現実的ではないかもしれないが、やりはじめなければ取り返しのつかないことになる。人を募ったり、知識や技術を伝えたり。個人ではむずかしいことだからこそ、国が率先して未来を先取りせねばならない。そのために税金を使うべきだ。五輪汚職でコロナ蔓延させても弱体化するだけである。
五輪は戦争犯罪である
五輪は中国によってすでに政治利用されている。ロシアは権威のために勝利すべくドーピングしまくっている。此度の北京オリンピックでは、ロシアのウクライナ侵攻の準備期間として目くらましに利用された疑いもある。
五輪をやるIOCは大金を集めている。それは戦争に利用されているのではないか？ 彼らが私たちから搾取した税金は、人を殺す銃弾になっているのでは？ 世界中がウクライナに武器を提供するという形で加担している。東京五輪の4兆円は、今、戦争費用として使われている。
IOCという権威は支配と蹂躙をなす。彼らに屈服することは戦争に加担することと同義だ。
所感
私たちは未来に命をつなぐために税金を使うべきだ。
4兆円をかけて2週間スポーツ祭りをすることは、それよりも大切なのか？ 私にはまったくそう思えない。
戦争がおこり、大虐殺がおきているのに、今スポーツ祭典をやろうとする神経が理解できない。ウクライナで罪なき人々がロシア兵に虐殺されているのに、平気でスポーツを楽しもうとお祭りを開催しようとするのは、私からみればサイコパスである。平和への挑戦としか思えない。ここまできたら、五輪はもはや戦争に加担していると言わざるを得ない。やるべきことをやらず汚職に走ることは、戦争への加担である。彼らにカネを流すことは戦争への加担だ。虐殺者である。
スポーツで健康促進とか、経済効果とか、復興とか。まったく的外れなことをいって強行していた東京五輪。つぎは何と言い訳するつもりなのだろうか。怖すぎる。今この状況でスポーツを楽しもうとする人々が、私は怖い。
私は五輪を軽蔑する。五輪に賛成する人々を嫌悪する。スポーツが、選手が嫌いだ。オリンピックの札幌招致には大反対だ。頼むから、もう五輪ではなく、生産的なことに使ってくれ。破滅する前に。
