C++のテンプレートを使ってみた

C++のテンプレートの使い方を確かめてみた。

入手先

内容

ソースコードがすべて。

何も言うことはないので、以後、文句をたれてみる。

冗長な記述

コードの見づらさと醜さに拍車がかかった。

関数の実装を記述するたびにtemplate <typename T>が必要になる。 もともと、関数の実装を記述するたびにclass名が必要だが、さらに<T>を追加することになる。 おかげさまでC++のテンプレートを利用すると、とてつもなく見づらいコードになる。 Selector.cpp

明示的インスタンス化

なんと、テンプレートを記述しても、使用する型を明示してインスタンス化せねばならない。

template class Selector<int>;

上記のように。

もちろん利用するときは、以下のように普通にclassを宣言する。

Selector<int> s;

なんて面倒なんだ…。同じことを何度書かせれば気が済むんだよ。 まるで役所の公的文書を書いているかのようだ。 うんざり。一度で済ませられないの？

• SelectorTest_Int.cppの7行目
• SelectorTest_IntPtr.cppの7行目

つまりは使う型の数だけ、明示的インスタンス化が必要ということになる。 たとえば以下のように。

template class Selector<int>;
template class Selector<int*>;
template class Selector<char>;
template class Selector<char*>;
template class Selector<double>;
template class Selector<double*>;
template class Selector<SomeClass>;
template class Selector<SomeClass*>;

わあ、関数の実装を書き直さなくても、これ一行で済むんだやったね！

とでも言うと思った？

こういうのを省くためのテンプレートじゃないの？

楽をするためのテンプレートだと思っていたが、中途半端。 もうわざわざ冗長化・煩雑化・難読化するために書いているように思えてきた。

C++はこういう冗長な記述が多すぎる。 書くときも面倒だが、見る気が失せるコードになってしまうのは致命的。

こう書きたいんだよ！

Selector.h

#pragma once
#include <string>
#include <map>

namespace ytyaru.Framework.Container {
class Selector<T>
{
public:
    Selector(void);
    ~Selector(void);
    bool Add(string key, T value);
    void Select(string key);
    T GetSelected();
    bool IsContain(string key);
private:
    map<string, T> m_map;
    T m_selected;
}
}

Selector.cpp

#pragma once
#include "Selector.h"
#include <type_traits>
#include <limits.h>
#include <assert.h>

namespace ytyaru.Framework.Container
{
Selector(void) { m_selected = NULL; }
~Selector(void) {}
bool Add(string key, T value)
{
    if (IsContain(key)) { return false; }
    else { m_map[key] = value; return true; }
}
bool IsContain(string key)
{
    if (0 < m_map.count(key)) { return true; }
    else { return false; }
}
void Select(string key)
{
    if (IsContain(key)) { m_selected = m_map[key]; }
}
T GetSelected()
{
    return m_selected;
}
}

C#的な感じ。なんて見やすいんだ。コンパイル通らないけど。

実際のコードとは大違い。
Selector.h
Selector.cpp

所感

私にテンプレートを使いこなす技量はない。