どんな表記があるのか。どう表記すると見やすく短く書けるか。検討する。
参考
- 音名の相対表記(Scale degree names)/音楽理論講座
- https://ja.wikipedia.org/wiki/Music_Macro_Language
- http://nrtdrv.sakura.ne.jp/index.cgi?page=MML%A5%B3%A5%DE%A5%F3%A5%C9%B0%EC%CD%F7
MMLを参考に、短く見やすい表記について考えてみる。
MMLで音色
http://d.hatena.ne.jp/korinchan/20071021/p1
音色作りはどうやって表現したらいいのか不明。とりあえず放置。
算出
MIDI(SMF)→MML変換ツール「PetiteMM」の紹介・アルゴリズム - ごちゃログぴこっ
表記
全体
項目 | 値 |
---|---|
Scale | Major |
Key | C |
根音の高さ | 4 (-1〜9) |
拍子 | 4/4 |
拍 | SwMw (S=強,w=弱,M=中(強),m=中(強),-=休符) |
音名
スケール・ディグリー | ローマ数字 | 音名(英) | 音名(伊) | 音名(日) |
---|---|---|---|---|
1 | Ⅰ | C | Do(ド) | ハ |
2 | Ⅱ | D | Re(レ) | ニ |
3 | Ⅲ | E | Mi(ミ) | ホ |
4 | Ⅳ | F | Fa(ファ) | ヘ |
5 | Ⅴ | G | Sol(ソ) | ト |
6 | Ⅵ | A | La(ラ) | イ |
7 | Ⅶ | B | Si(シ) | ロ |
スケールがC Major
の場合。
音名の表記
スケール・ディグリー | 音名 |
---|---|
1 | C |
2 | D |
3 | E |
4 | F |
5 | G |
6 | A |
7 | B |
- スケールのキーを1度とする
スケールがC Major
の場合。
半角1文字で表現できる文字を採用。
変化記号
相対値 | 絶対値 |
---|---|
1 |
C4 |
1+ |
C#4 |
1- |
B3 |
7 |
B4 |
7+1 |
C5 |
8 |
C5 |
+
で半音上げる-
で半音下げる
小節
スケールディグリーで表記。
1 2 3 4
絶対値でいうと以下になる。
C4 D4 E4 F4
音の長さが表現できない。C4
の4
は音の高さ(-1〜9)。4分音符の意味ではない。
MML
C4 D4 E4 F4
C4
の4
は音の長さ(4分音符)である。音の高さではない。
音の高さは根音の高さ=4
で設定する。また、<
,>
でオクターブ増減できる。
Scale, Key, KeyPitch
スケールディグリー表記
Scale=Major Key=C KeyPitch=4 Ⅰ4 Ⅱ4 Ⅲ4 Ⅳ4 14 24 34 44
音名表記
O=4 C4 D4 E4 F4
- スケール・ディグリーで表記すれば簡単にキーを変えられそう
- スケールディグリー表記は数字が2つ連続していて見づらくわかりづらい
Scale, Key, KeyPitch, Metre
音階、キー(調), 高さ, 拍子。
4/4拍子
Scale=Major Key=C KeyPitch=4 Metre=4/4 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ2 Ⅰ2 Ⅱ2 Ⅱ2 Ⅲ2 Ⅲ2 Ⅳ2 Ⅳ2 1 2 3 4 12 12 22 22 32 32 42 42 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ8 Ⅰ8 Ⅱ8 Ⅱ8 Ⅲ8 Ⅲ8 Ⅳ8 Ⅳ8 1 2 3 4 18 18 28 28 38 38 48 48
L=4 O=4 C D E F C8 C8 D8 D8 E8 E8 F8 F8
オクターブ指定して長さの表記を簡略化。しかし設定値以外の長さを使うときは値を直接指定せねばならない。
基準値=4分音符、の半分として2
を使ってみたが、全音符の場合は4倍にせねばならない。等分と等倍を使い分ける記号が必要になってしまうので却下すべきか。MMLはよく考えられている。
6/8拍子
Scale=Major Key=C KeyPitch=4 Metre=6/8 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅰ Ⅱ Ⅲ 1 2 3 1 2 3
L=4 O=8. C D E C D E
1つの音符の長さは8分付点音符。(1/8+1/16)
リズム(拍子)が視覚的に理解しやすいのはMetre=6/8
のほうか。
Scale, Key, KeyPitch, Metre, Beart
Scale=Major Key=C KeyPitch=4 Metre=6/8 Beart=SwwSww Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅰ Ⅱ Ⅲ 1 2 3 1 2 3
L=4 O=8. C D E C D E
Beart=SwwSww
で拍(音の強弱)を指定できる。
CDEFGAB
をスケールディグリーとして表記する
Scale=Major Key=C KeyPitch=4 Metre=6/8 Beart=SwwSww C D E C D E Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅰ Ⅱ Ⅲ 1 2 3 1 2 3
キーを変えるときはKey=A
のようにする。
単にCを1, Dを2のように読み取るようにするだけ。もし音の長さを指定することになっても、数字が2つ続かない。
Scale=Major Key=G KeyPitch=4 Metre=4/4 Beart=SwMw C D E8 F8 E8 F8 Ⅰ Ⅱ Ⅲ8 Ⅳ8 Ⅲ8 Ⅳ8 1 2 38 48 38 48
Key=Gなので、C
はG
になる。他の音もScaleとKeyに応じた値として再生される。
所感
MMLの規格が古すぎ&デバイス固有なので情報が少ない。メモ帳だけで書ける強みは健在だと思うのだが。
どのみち、音楽の知識が必要なのがつらい。MML, MIDI, 楽譜, ピアノロールなど各種視覚情報に相互変換できたら少しは理解しやすくなりそう。