Linuxで音を鳴らす(ソフトシンセ+仮想MIDIキーボード)
新たにハードを購入せず、PCとキーボードだけで音を出す。
開発環境
- Linux Mint 17.3 MATE 32bit
概要
- PCのキーボードをMIDIキーボードにして音高を入力する
- ソフトシンセで再生する音を作る
これでシンセもMIDIキーボードも購入せず、PCだけで音を再生できる。
参照
- 第184回 アナログシンセサイザー・ソフトウェアamSynthで音作り:Ubuntu Weekly Recipe|gihyo.jp … 技術評論社
- http://gihyo.jp/admin/serial/01/ubuntu-recipe/0150
種別 | ソフト名 |
---|---|
MIDIポート接続 | aconnectgui |
ソフトシンセ | amSynth 参考 |
ソフトMIDIキーボード | vkeybd |
インストール
aconnectgui
グラフィカルな ALSA シーケンサ接続マネージャ acconectgui は、ALSA シーケンサシステム上の既存の二つのポートの接続と 切断のための、グラフィカルなユーティリティです。任意の許可権限を持つポート、 例えば、aseqview で作成したポートなどは、あらゆる (MIDI) デバイスポートに 接続可能です。 acconectgui は、acconect 用のフロントエンドであり、acconect のソース上に 直接書かれており、オリジナルのソースには手を付けておらず、二三個の ifdefs を追加し、gui 部分にいくつかのコールを追加しただけです。全く同じ機能を 供給していますが、グラフィカルなユーザインターフェイスを持っています。 Homepage: http://www.iua.upf.es/~mdeboer/projects/aconnectgui/
aconnectgui (バージョン 0.9.0rc2-1-9) がインストールされます libfltk1.1 (バージョン 1.1.10-17) がインストールされます
amSynth
ソフトシンセ(音源)。
2 個のオシレータソフトウェアシンセサイザー amSynth features: * two analogue-style audio oscillators, featuring: o sine wave o saw/triangle wave with adjustable shape o square/pulse wave with adjustable pulsewidth o noise generation o "random" wave (noise with sample & hold) o oscillator sync o of course, detune and range control * mixer section with ring modulation * analogue-style low-pass filter o 24dB/octave curve o dedicated ADSR envelope o cutoff and resonance control o keyboard pitch tracking * amplifier with dedicated ADSR envelope * modulation LFO o up to 58Hz modulation o routable to all sections (pitch, filter, amplifier) * Effects o High quality stereo reverb (freeverb) o Distortion/crunch * Easy navigation and manipulation of presets * Stand-alone OSS or ALSA Midi/Audio client
amsynth (バージョン 1.3.2-2) がインストールされます liblo7 (バージョン 0.28-3) がインストールされます
まだ音は出ない。MIDIキーボードからの入力が必要。
仮想 MIDI キーボード
midi keyboard
で検索
色々なアプリがあるようだ。
アプリ名 | インストール時 |
---|---|
vmpk | インストール時、何かを削除する必要があったのでやめた。 |
vkeybd | これをインストールした |
vmpk
jackなんちゃらは削除したくない。よく知らないが、参考サイトで名前を見た。使うかも知れない。インストールは辞める。
vkeybd
vkeybdはPCのキーボードをMIDIキーボードにできる。マウスで鍵盤を押したり、キーボードのC
を押下するとドの音が出る。C
,B
,N
キーでC,E,Gの長三和音が出せる。
仮想 MIDI キーボード このプログラムにより、Linux の AWE32 ドライバ、OSS MIDI シーケンサ、又は ALSA MIDI シーケンサを利用でき、キーボード又はマウスを使って X11 上で "再生" できる"仮想" キーボード (音楽の種類) を提供します。
libtcl8.5 (バージョン 8.5.15-2ubuntu1) がインストールされます libtk8.5 (バージョン 8.5.15-2ubuntu3) がインストールされます tcl8.5 (バージョン 8.5.15-2ubuntu1) がインストールされます tk8.5 (バージョン 8.5.15-2ubuntu3) がインストールされます vkeybd (バージョン 1:0.1.18d-2) がインストールされます
まだ音は出ない。音源(ソフトシンセ)と接続が必要。
aconnectguiでamSynthとvkeybdを接続する
いよいよ音を出す。
種別 | ソフト名 |
---|---|
MIDIポート接続 | aconnectgui |
ソフトシンセ | amSynth |
ソフトMIDIキーボード | vkeybd |
上記3アプリを起動した時のaconnectguiは以下のようになる。
amSynthとvkeybdの表示が出ている。これを接続する。マウスでドラッグ&ドロップする。virtual keyboardの▷からamSynthの▷へ。
所感
楽しい。タイムラグがないのが良い。
- キー押下から発音までのタイムラグがゼロ!(WindowsXPのときはかなりラグって使い物にならなかった)
- キーを押し続けると音割れや何度も叩く音がする……
- 和音の確認ができた(同時6音)
- 鍵盤数が足りない(11)
- 転回形の確認ができないor転回形しか使えない
- 13thテンション・ノートが打てない
- 鍵盤数が足りない(11)
- リズムを刻むのが難しい(私にリズム感がないから。シーケンサが欲しくなる)
- 毎回接続が必要なので面倒
- PCメモリ1GBだと他の作業ができない
音割れがひどい。ソフトシンセを変えたら改善されたりしないだろうか。
PCキーボードの限界
PCキーボードの音域は1オクターブ分(12鍵盤)のみ。
PCキーボードは横1列11,12,13個しかない。1オクターブ12音とすると1オクターブ分しかない。黒鍵盤と合わせると1オクターブ分の音に2行使うことになる。すぐ上に別のオクターブを配置できない。その更に上となると遠すぎる。vkeybdは2行分しか配置していない。
MIDIキーボードの必要性が体で理解できた。少なくとも仮想MIDIキーボードではタイムラグがないことがわかったのでMIDIキーボードにも期待できる。
シンセサイザを使いこなせない
ピアノの音がなかった。出したい音が出せない。他のシンセを探したり勉強する必要がある?