やってみる

アウトプットすべく己を導くためのブログ。その試行錯誤すらたれ流す。

GitBook.comの用途を考える

ぐだぐだ。電子本を作るにしては微妙。最適化された内容の手順書などが最適か。

前回

GitBook.comを使ってみる

楽して本は作れなかった

前回試した限り、GitBook.comで本っぽいものは作れなかった。

GitBook.comなら楽して本っぽいのが書ける!」という期待値が高すぎた。単に「電子書籍のファイル形式に変換できる」というだけで、本っぽくない。

中途半端

  • 電子本
  • スライド
  • ブログ
  • HTMLドキュメント

HTML, PDF, ePubに出力できるのは素晴らしい。が、それぞれまるで違う表示形態になり、どれも見づらかった。「できる」というだけで最適化されていないから中途半端になっている感。

どう使う?

HTML形式が最もまともに見れた。以下に用途を考えてみたが、どれもしっくりこない。

GitBookという名前のとおり、本のようなHTML文書を作れるかと期待。

しかし、ページ数が表示されない。これが地味にストレス。

  • ページ数が表示されない
    • 全体の分量と現在位置がわからない ※1
      • 目次で解決!……できてない
        • 目次の表示領域が大きい
          • 本文の表示領域が小さい
            • 目次の表示/非表示の切替数が増える ※2
            • 閲覧時スクロール回数が増える ※3
              • 読者のストレス マッハ ※

取説

左側に目次があることから取説に使えるか。

しかし、文字数が少なすぎる。解像度1024*768のディスプレイで見ているから?

メモ書き

目次がツリー構造なので、アウトライン・プロセッサで乱雑なメモ書きに使えるか。

しかし、日本語の名付けに問題あるため不安。

また、まとまった情報として1冊の本にすべき。雑多な情報を書くのはふさわしくない。たとえば、自分の試行した順に記録する実験記録として使うには不相応。

実用書

順序とツリー構造をもった1冊という単位から、マニュアル(手順書)のようなものに適しているか。

QiitaRead The DocCook Padなど優れた外部サービスがあるが、それぞれ特定の業界に限られている。

紹介や布教なら本よりスライドのほうが適している。

創作

小説など。縦書きやルビ振りができないため不足。

印刷

PDFにできることから印刷物を作りやすいか。

しかし、エディタではPDF時のプレビューができない。

電子本

ePubにできることから専用ビューアで見やすくできるか。

しかし、エディタではePub時のプレビューができない。

特徴

GitBook.comはブログと比べて何が違うか。

サーチエンジン対象外

GitBook.comで本を書いてもそのHTMLはサーチエンジンでキーワード検索されなくなる、と思う。

少なくともHTMLに本文が書かれるブログよりは検索されにくいはず。

コメント欄なし

ブログにあるコメント欄がない。

SNS連携ボタンはある。ブログ、SNS、チャットのようなやり取りはできない。

著者が言いたいことを一方的に伝える形態。

ツリー構造

種類 構造
ブログ 日付順のリスト
GitBook 文章の意味におけるツリー構造

ブログは1ファイル(記事)ごとに独立しており、他の記事に続くかどうかは不定。ブログ全体として記事の統一性は低くてもOK。

それに対してGitBookは、1冊で1つの伝えたいことを書く。1ファイルは必ず前後関係を持っている。また、文章の意味としてツリー構造を持たせて目次とする。目次から本が伝えたいうち特定の話題を見つけやすくする。

種類 ページ間関係
ブログ 作成日付順による前後関係
GitBook A. 読んで理解できる順による前後関係
B. 文章の意味におけるツリー構造

結論

やっぱり使いどころがわからない。

自分用マニュアル

「これ一冊さえあればOK!」と言えるような洗練された文書を書くときに使えるか。

たとえばブログで試行錯誤メモを残し、その結果判明した最短手順をまとめるのに使えそう。

でもサーチエンジンにクロールされにくい……。自分用のマニュアル本を作るのに最適か 。

創作

連載小説なら1ページごとにクロールされないほうが好ましいので適切か。

しかし、以下のような問題がある。

  • ツリー構造の強要が苦痛
    • ファイル名に意味ある名付けを強要されるのが苦痛
      • 連番や日付がいい
  • ページ数がない
  • ルビ振れない
  • 縦書きにできない

開発環境

  • インターネット接続環境
  • Raspberry Pi 3 Model B
    • ブラウザ
      • Chromium
        • 51.0.2704.91 Built on Ubuntu 14.04, running on Raspbian 8.0
  • 外部サービス