契約が18歳で可能になった。女性の結婚年齢は18歳に引き上げ。飲酒・喫煙・競馬は20歳のまま。凶悪犯罪は18歳でも実名報道される。
変わりゆく社会の流れについて考えてみた。
若年者が契約できることは自由？ 社会の闇？
国や親は子供を育てることができなくなりつつあるのでは？ だから子供は早く自立せねばならず、契約できるようにしたのでは？ 社会における契約とは、奴隷契約のようなものである。ようするにローンを組ませて借金漬けにし、労働力を搾取しようとしているのだろう。それを加速する狙いがあると思われる。
おそらく高校卒業したら悪い大人たちから多数のアプローチを受けるようになるだろう。私自身も経験がある。学生の頃の友人が24時間風呂を売りに来たのだ。ようするに詐欺やらネズミ講やら闇バイトやら連帯保証人やら、金銭的・法的トラブルにまきこまれ、搾取される機会が増えるのだろう。
大抵、被害者は泣き寝入りである。
経済社会は、子孫たちに負債をおしつけるシステムである。国の狙いとしては、できるだけ早く働かせて納税させたいのだろう。貧困化が深刻になってきた影響だろう。
私は賛成も反対もしない。これは単に貧困化→少子化からの自然な流れであろう。世界的に見れば、子供は奴隷や兵士に仕立て上げられている。弱い立場の人間を、安く使い潰そうというだけの話だ。不快きわまりないが、どうにもできない。べつに年齢を引き下げなくたって、この流れは止まらない。
だれもが自分より下にいる者に寄りかかっている。自分の責任を下々に押し付けている。成年引き下げもその流れだ。
働いたら負け。結婚は人生の墓場。この世は地獄。産まれたが最後、死ぬまで苦しむ。
実名報道
2022年4月1日、改正少年法により、社会に強い悪影響をあたえた18〜19歳の少年を実名報道できるようになった。
2022年4月8日、遠藤裕喜被告（19）が、殺人、殺人未遂、現住建造物等放火、住居侵入罪で起訴され、実名報道された。
遠藤裕喜被告は、被害者一家の長女に好意をよせるも、LINEをブロックされたなどの理由で逆恨みし、家族を殺し、怪我させたらしい。両親をナイフで数回さして失血死させ、次女をナタでたたきつけ全治一週間の怪我をさせたという。そのうえでオイルをまいて火を付け、被害者宅を全焼させたようだ。
あまりに残虐非道かつ身勝手な男。ここまでやる人間に更生などできるのだろうか。概要だけみても想像できない。
更生させるために保護していた
今まで20歳未満の少年は実名報道していなかった。その理由は、更生させるためらしい。ネットに名前が残ると健全な育成や更生の妨げになるから控えていたという。
加害者の犯行は家庭的な環境や障害などが原因である場合があるという。今までは更生、社会復帰のチャンスが多かったが、厳罰化にともない更生の機会が減り、再犯につながりやすくなるという懸念もあるようだ。
実際、18〜19歳でAV出演を強要されていることが問題になっている。虐待され、選択の余地なく性産業で働かせることは、発展途上国のそれと同じだ。おそらく、社会はそうなることを望んでいるのだろう。若者を窮地に陥れて搾取してやろうとする。これが大人たちである。
いつも思うのだが、なぜ被害者の救済ではなく、加害者の更生を謳うのか。死刑だってなくなっていないのに、厳罰化してゆくばかり。すでに権威の暴走が起こっている昨今、私たちを取り巻く環境は一層、権威者からの抑圧・支配が強まるだろう。
なぜ実名報道するのか
抑止力になり、事前に犯罪を防ぐ効果がある。見せしめともいう。
まあたぶん、やるやつは法律があろうがなかろうがやると思う。年齢も法律も関係ない。きっと未然に防ぐには生活を助けるとか、遺伝子的な問題を解消するとか、もっと別の、ひとりひとり違った対応をせねばならないのだろう。でも、そんなことをできる人材もいないし、やる気もない。だからヤバイ奴認定したら社会から排除するという短絡的で画一的なことでしか対応できないのだろう。
結論
政府は若者に劣悪な環境で仕事をさせて奴隷にしたい。けど、謀反を起こされたら面倒だ。いうことを聞かないやつは殺したほうがコストもかからず手っ取り早い。よって成年引き下げと厳罰化を同時にやるのだろう。
所感
「少年よ、隷属しろ」と言わんばかりの法改正に思える。社畜になる年齢が引き下げられ、奴隷としての人生期間が長くなる。産み落とされてしまったら終わりなんだよね。かわいそうに。
世の中、悪いほうへ変わってゆく。
私たちは一生、国の奴隷である。消えてなくなりたい。
理解できない他人を排除したい。これこそが日本人の国民性だと思う。私たちは人々の排除欲によって集団リンチされるのが怖いから「空気を読む」のだ。私たちは自分の首を自分で締めているのだろう。きっと、たぶん、自分中心に考えているから、他人を排除すれば解決だと思うのだろう。それを認めることすらしないから、いつまでも同じ過ちを繰り返すのだろう。職場では一度したミスを繰り返すな、といいながら。
