やってみる

アウトプットすべく己を導くためのブログ。その試行錯誤すらたれ流す。

分散ネットワークについて調べた(NFT, IPFS)

 昔『NFTアートが75億で売れた』というニュースが世界を賑わせた。

 ブロックチェーンにより本物であることを証明できることからデジタルデータに付加価値がついたらしい。私は分散ネットワークの可能性について知りたいので調べることしにた。

問題提起

 今日の中央集権ネットワークでは国による検閲や、運営による個人情報の密売、データ改竄などの問題が起きている。たとえば中国ではコロナの感染情報が検閲でみれなかったり、アメリカではFaceBookが情報をトランプ陣営に売りつけて選挙に不当介入したり。そうした自体はすべて既存の中央集権型ネットワークのせいで起こる。

 そこで、近年話題の分散ネットワークに注目が集まっている。これは従来のC/S(クライアント/サーバ)型ネットワークではなく、P2P(ピアtoピア)型ネットワークである。個人のPC同士でネットワークを確立するため、一社が提供するサーバに支配されずに済む。

NFT

 NFTとは、ブロックチェーン上に記録されるデータ単位である。一意であり代替不可能であることから、所有権の証明ができる。ただし現状は多くの問題がある。美術品詐欺などの悪徳商法に利用されたり、ブロックチェーンに必要な消費電力が多すぎて地球環境に悪いとされている。

IPFS

 IPFSとは、P2P分散ファイルシステムである。NFTの基底技術らしい。

 IPFS入門が参考になる。

BitTorrent

 Wikipediaに「IPFSは単一のBitTorrentスウォームのように1つのGitリポジトリの中でオブジェクトを交換することが出来る。」とあった。でも、そもそもBitTorrentをよく知らないので調べた。

 BitTorrentとは、P2Pをもちいたファイル共有ソフトである。その昔、著作権法違反の温床となり問題となったWinnyと同系統のソフトだ。

 Winny事件のせいでP2P著作権侵害というイメージがある。でも実際はC/Sでも著作権侵害しているところはしているので、それらの技術とは関係ない。悪いのは技術ではなく人。

所感

ネットを犯罪に使う人々

 NFTも金儲けと結びつけてしまったせいで詐欺まみれ。P2Pは昔から著作権違反があった。さりとてC/Sプロパガンダや個人情報の密売、不当な一強支配などが横行。

 結局、どんなネットワーク体系であろうとも、それを使う人間が卑しいかぎり問題は解決しない。「銃が人を殺すんじゃない。人が人を殺すんだ」という。銃を作ったのも人だし、人が悪い。「罪を憎んで人を憎まず」というけれど、その罪を犯す大元が人間である以上、人をこそ憎むべきではないか。そして「憎まれっ子世にはばかる」ものだ。憎たらしい罪人、悪人こそ繁栄するのが現実である。悪しか生き残れないからだろう。マジメに働く生産者は搾取されるターゲットになってしまう。ならば生きることは悪である。

 結論、人は死ぬべきだ。

 生きることが悪ではなく、奪うことが悪なのでは? いいや違う。生きていれば必然的に奪うことになる。だから生きることが悪になるのだ。たとえ生きるために必要ではないような、嗜虐心を満たすためだけに奪ったとしても同じだ。その嗜虐心は生きているから生じたものである。結果的に、生きていることが奪うことにつながる以上、奪うことだけを悪とはいえない。生きていることが悪というべきだ。

 「なぜ山に登るの?」と問われたら「そこに山があるからだ」という。つまり「なぜ人を殺したの?」と聞かれたら「ここに銃があったからだ」と言えてしまうし、「なぜ著作権侵害したの?」と聞かれたら「そこにWinnyがあったから」と言えてしまう。
 道具が人に事件を引き起こさせている説が浮上する。そこまでの殺意なんてなかったけど、引き金をひくという簡単なアクションだけで殺せてしまう。その敷居の低さから「なんかあいつムカついたんで殺しちゃいました」的なことが起こってしまう。道具があるせいで動機が低くても実現できてしまう。なんなら、動機がなく、遊び半分だったり事故だったりすることすらありえてしまう。
 じゃあ道具も悪いのでは? そのとおりかもしれない。でも、やはり道具を作るのも使うのも人間なのだから、やっぱり人間が諸悪の根源だ。

 人を消すのでなく道具を消せばいいのでは? ムダだろう。人の欲望は無限大だ。作りたいから作った。銃もWinnyも、人の欲望によって生まれたのである。ならば、人が消えないかぎり、人によって生まれた道具が消えることはない。禁止したところで、いたちごっこである。人の欲望はとめられない。ならば、人を消すしかない。

 人が死んだら元も子もないんじゃ? そのとおり。でも自分だけ消されるのは嫌なので、死なばもろとも、心中じゃ! 皆まきこんだる! みたいな発想。公平に、平等に、破滅しよう?

 話がそれた。

 いや、そうじゃなくて。結局、分散ネットワークってなに? 詐欺です。犯罪です。以上。そんなバカな。詐欺であり犯罪をするのは人間だよ。技術に罪はないよ。

分散ネットワークとは?

 分散ネットワークとは、個人間ネットワークである。

だれがどう使うべき?

 個人がオリジナルの情報を検閲・改竄されることなく送受信するために使う。

 共生共同体であり、他者に貢献するという発想で使うものだと思う。有益な情報を公開したよ、皆の役に立てたら嬉しいな。そんな気持ちでやるのが正しいと思う。

 逆に、データを販売して利益を得ようとか、著者は特権をもっているべきとか、そうした発想にはそぐわない。営利目的だとおかしなことになる。仮想通貨などを使ってインセンティブを与えることで、ブロックチェーンのデータをディスクに保存する動機づけをしようとしているようだが、そんなことをするからおかしくなるのだと思う。金銭やら権利やらとは完全に切り離し、ただあるがままのデータの価値だけで通信すべきだと思う。でも、世の中にはそれをやりたがる人は少ないらしい。卑しいね。

 ネットではオープンソースや、フリーソフトウェアの概念が浸透した。かつてはMicrosoftなどの営利団体がそれに反対してネガキャンしていた。だが現在ではMicrosoftOSSの波に飲まれて、オープンソースなソフトが増えた。けれど依然としてスマホのアプリなど、プロプライエタリでクローズドなコードはたくさんある。たぶんそれと同じで、分散ネットワークは選択肢のひとつになるのだと思う。中央集権と分散、それらを使い分けることになるだろう。

対象環境

$ uname -a
Linux raspberrypi 5.10.63-v7l+ #1496 SMP Wed Dec 1 15:58:56 GMT 2021 armv7l GNU/Linux