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アウトプットすべく己を導くためのブログ。その試行錯誤すらたれ流す。

NTT光回線の値上げに関する調査と対応

 2025年4月にNTT光回線の料金が値上げされる。3月末までに回線契約の変更手続きをすれば、それに伴う工事費が無料になるという。よく判らないが、対応を迫られたので調べた。

NTT情報源

概要

 最大通信速度が100Mbps/200Mbpsのプランは、1Gbpsのプランと同額へと値上げされる。

 これに伴い、100Mbps/200Mbpsから1Gbpsにプラン変更する場合の工事費を無料とするキャンペーンを実施する。期限は2025年3月末まで。

要点

 契約者は全員1Gbpsにプラン変更すべき内容である。

低額低速プラン(100/200Mbps) 高額低速プラン(以下と同額へ値上げ)
高額高速プラン(1Gbps) (そのまま据え置き)

 安価プランが値上げされ、高価プランと同額になった。なのに速度は遅いままなので、高価プランに変更しないと高額を支払わされた上に遅いままという損した状態になる。

解釈

 私たち契約者は、安価プランという選択肢を奪われた。そして1Gbpsは回線変更の工事が必要なので、望まぬ工事を強いられる。それも3月末までに手続きしないと有料になってしまう。

 さらに、ルータを1Gbps対応版に買い換えないと遅いままだ。なぜならルータの最高速度は100Mbpsだから。今回の光回線契約を変更すべき対象者全員が同じ状況だと思われる。

 さらに、無線LAN規格IEEEによるバージョンとそれぞれの上限もある。11, 54, 300Mbps程度だ。1Gbpsには到達しない。

 なのにNTTはルータを無料配布してくれるわけでもなければ、ルータやIEEEボトルネックになるという説明すらしていない。ここが罠である。

 光回線だけを1Gbpsに変えても1Gbspの速度は出ない。

 従来の100/200Mbpsプランで十分だった人(ほぼ全員)にとっては値上げでしかない。安価プランという選択肢を奪われた今回の料金改定は、断じてサービス向上・改善ではない。むしろサービス低下・改悪である。

 今回の料金改定は、単なる値上げだ。1Gbpsがどうとか工事無料などと言っているが、ほとんどの人は最終的なネット速度がほぼ変わらないと思われる。ルータがボトルネックになるからだ。

 値上げを強要され、手続きを強いられ、期限を迫られ、まだ使えるルータを捨てて買い換えねば、1Gbpsの恩恵を受けられない。

 これなら今までの安価プランのほうが良かった。しかし、その選択肢は今回の値上げにより奪われたため、選択と対応を迫られる。これをお得なキャンペーンであるかのように言うのは筋違いだと思う。

対応

 概要は把握した。次は対策だ。

 文句を言うだけでは始まらない。こちらがすべき対応を考えよう。

選択肢

 こちらの対応としては次の三通りある。上ほどコストと効果が低い。

No 対応 結果
1 何もしない 高額低速。NTT光回線100/200Mbps契約者は、1Gbpsと同額に値上げされるのに速度はそのまま遅いので損する
2 3月末までに1Gbpsに変更手続きをする 高額中速? ルータを買い換えねば100Mbps上限のまま。速度はほぼ同じ?のまま値上げされた状態
3 1Gbps手続き+ルータ購入 高額高速。1Gbpsの恩恵を受けられる状態。要高額ルータ。

 とりあえず2まで行っておけばいい。これでは1Gbpsの恩恵をほぼ受けられない状態だが、1よりはマシである。

 3まで行うのはコストがかかる。ルータ購入が必要だから。しかも購入するルータを選ぶためには規格や仕様が理解できるだけの勉強が必要だ。

 どうせルータを買うならIPoE接続対応のものがいいだろう。だが、PPPoE接続からIPoE接続に変更するためには、プロバイダの契約も変更せねばならなくなり、料金も高くなる。

 それぞれの接続方式による速度は以下。

ネット接続方式 最高速度
PPPoE 1Gbps
IPoE 10Gbps

 光回線1Gbpsに変更するだけなのでPPPoEで十分だ。しかし、今のルータが100Mbpsとは言え、まだ使えるのに買い換えるのはもったいない。しかも設定などをせねばならず手間取ることが想定される。その間ネット切断されるため、調べながら進めることもできない。よってルータを買い替えてまで1Gbpsの恩恵を受けようとすることは、コスパが悪いと想定される。

 とはいえ、一応ちゃんと調べてみようと思う。

ネット接続機器と速度

 PPPoEにてネット接続する想定。必要な機器と速度は以下である。

No 機器 最高速度 実機
1 光回線 1Gbps 1Gbpsプラン
2 ルータ 300Mbps WSR-300HP (4000円程度?)
3 IEEE 433Mbps〜6.9Gbps IEEE 802.11 ac

 光回線からルータにより無線WiFiを飛ばし、PCのIEEEでそれを受信する。

 無線WiFiIEEEという規格で実装されており、そのバージョンによって速度に大きな差がある。

 無線WiFiは発信するルータと、受信するPC/スマホの、それぞれのIEEE機器が必要になる。ノートPCやスマホなら内蔵されているはず。デスクトップPCならUSBで追加できるパーツが売っているはず。

 今回は安価なルータWSR-300HP、PCをRaspberry Pi 4Bとして速度を調査した。

 結論としては、ルータがボトルネックになる。たとえ新しく買い替えたとしても1Gbpsには届かない。高価なルータに買い換える必要がありそう。コスパが悪いと言わざるを得ない。今の100Mbpsルータで十分だと思う。

 つまりNTT光回線1Gbpsの恩恵を受けるには、高額ルータを購入して、消費電力の大きな無線電波を飛ばす機器を買わねばならない、ということだ。コスパ悪すぎ。財布にも地球にも悪い。

 ルータWSR-300HPは次のIEEE規格と速度に対応している。

IEEE 802.11 最大速度(Mbps)
n 300
g 54
b 11

 ちなみに私が今使用しているのはBAFFALO社製「AirStation AG54」である。昔保存しておいたPDFをみると、最大速度「100Mbps」と書いてあった。これまでは光回線プランの速度とも一致しており必要十分だった。

 Raspberry Pi 4Bのスペック表ではIEEE 802.11acと書いてある。

情報源 IEEE
Raspberry Pi IEEE 802.11 b/g/n/ac 2.4GHz and 5GHz, Bluetooth 5.0, BLE
Raspberry Pi 4B 2.4 GHz and 5.0 GHz IEEE 802.11ac wireless, Bluetooth 5.0, BLE

 IEEE 802.11acを調べると、様々なケースがあって速度にも大きな幅がある。速度は433Mbps6.9Gbpsらしい。あまりにも幅がありすぎる。ラズパイがこのうちのどれに当てはまるのかは特定できなかった。だが一番遅くとも433Mbpsなのでルータより速く問題ない。

実測

 ネット速度を計測した。

 2025-02-24 10:00頃、次の手順で。

  1. ネット 速度 計測ググる
  2. なんかGoogleが速度計測ツール出してくれた
  3. 速度テストを実行ボタンをクリックする
  4. しばらくすると結果が出る

方向 速度(Mbps)
ダウンロード 26.2
アップロード 23.9

 残念ながら100Mbpsも出ていない。

 ちなみにMbpsという単位はビットである。これをバイトに直すと1/8になる。

 26.2/8=3.275MB/秒。一秒あたり約3MBのデータをダウンロードできる速度である。

 充分だ。満足だ。問題ない。

 けど、公称100Mbpsの25%(1/4)しか出ていない。はたしてどこがボトルネックになっているのか。光回線の混雑状況(時間帯)、IEEEの距離や電波状況などが考えられるが。さすがに特定は困難か。

 今回、NTT光回線を1Gbpsにするわけだが。その工事が終わったあとで再計測したらどうなるか。これでNTT光回線が100Mbpsから1Gbpsに変化したときの効果が判るはず。もしかすると、ルータの上限である100Mbpsに上がってくれるのでは? と期待するが果たしてどうか。無理だろうなぁ。たぶんルータやIEEEによるロスもあるんじゃないかなぁ。知らんけど。

 光回線の工事は3月だから、それ以降に計測する予定。

 尚、今回計測した機器と最大速度は以下。

機器 最大速度
光回線 100Mbps
ルータ 100Mbps
IEEE 433Mbps