起動ディスク作成。書き込むことを「焼く」と言ったりもする。
必要なもの
- 所要時間: 15m
- Raspberry pi 3 Model B
- SDカード (TS32GUSD300S-AE)
- またはUSB接続HDD
- 内蔵HDD: MQ01ABD100 (1TB 9.5mm厚)
- 内蔵HDD: MQ04ABD100 (1TB 7mm厚)
- HDDケース:
- Transcend StoreJet 25S3
- Salcar 603218
- ORICO 2518S3
- またはUSB接続HDD
前提
方法
- SDカードのデバイス名を調べる
- SDカードにimgを書き込む
- 確認
手順
1. SDカードのデバイス名を調べる
ターミナルを起動し、以下のコマンドを実行する。
$ df -h
以下のようにデバイス名が表示される。(/dev/sdX
になる。X
はa
〜z
のようなアルファベット)
ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置 ... /dev/sdb 30G 1.5G 28G 5% /media/pi/***
サイズなどからimgを書き込みたいデバイスの名前を見つける。ここではSDカードのデバイス名を/dev/sdb
と仮定する。
2. SDカードにimgを書き込む
2-1. アンマウント
書き込む前にアンマウントする。しないと失敗することがあるらしい。
$ umount /dev/sdb?
?
は1
からはじまるパーティション番号。sdb
の全番号に対して行うこと。
2-2. コピー
ダウンロードしたimg(zip)をSDカードに展開する。
2-2-1. imgファイルパス確認
「Raspbianをダウンロードする」で入手したimg(zip)ファイルの保存パスを確認する。ここでは/home/pi/root/db/iso/raspbian/2018-06-27-raspbian-stretch.zip
と仮定する。
2-2-2. imgファイル書込
zipを展開したimgファイルをHDDへ直接書き込む。
注意! 次のコマンドは書込先デバイスのデータが丸ごと消える。書込先デバイスをよく確認すること。
$ unzip -p /home/pi/root/db/iso/raspbian/2018-06-27-raspbian-stretch.zip | sudo dd of=/dev/sdb bs=4M conv=fsync
0+60424 レコード入力 0+60424 レコード出力 4823449600 バイト (4.8 GB) コピーされました、 424.545 秒、 11.4 MB/秒
7分ほどかかった。
なお、USB接続HDDでも同様にコピーできた。
MQ01ABD100 + Transcend StoreJet 25S3
$ unzip -p /home/pi/root/db/iso/raspbian/2018-06-27-raspbian-stretch.zip | sudo dd of=/dev/sdb bs=4M conv=fsync 0+73414 レコード入力 0+73414 レコード出力 4823449600 バイト (4.8 GB) コピーされました、 309.49 秒、 15.6 MB/秒
MQ01ABD100 + Salcar 603218
$ unzip -p /home/pi/root/db/iso/raspbian/2018-06-27-raspbian-stretch.zip | sudo dd of=/dev/sdb bs=4M conv=fsync 0+73515 レコード入力 0+73515 レコード出力 4823449600 バイト (4.8 GB) コピーされました、 301.134 秒、 16.0 MB/秒
MQ04ABD100 + Salcar 603218
3. 確認
3-1. 再起動
$ reboot
3-2. パーティション確認
SDカードに2つのパーティションが作成されていることを確認する。
$ df -h
/dev/sdb2 4.4G 3.9G 233M 95% /media/pi/rootfs /dev/sdb1 43M 22M 21M 51% /media/pi/boot
なお、パーティション領域が最小限しかないが心配無用。このSDカードを使って初回ブートしたときにパーティションを自動で拡張してくれる。