感電ってなに? 気をつけることは?
日常生活はもちろん、電子工作をするときは何に気をつければいいの?
なお、この記事を真に受けて何かあっても責任もてません。
感電とは
感電(かんでん)とは、電撃(でんげき)、電気ショックとも呼ばれ、電気設備や電気製品の不適切な使用、電気工事中の作業工程ミスや何らかの原因で人体または作業機械などが架線に引っかかる等の人的要因[1]、或いは機器の故障などによる漏電や自然災害である落雷などの要因によって人体に電流が流れ、傷害を受けることである。
長いよ! ようするに「人体に電気が流れて傷害を受けること」ね。
人体は電気抵抗が低い
人体は電気抵抗が低く、特に水に濡れている場合は電流が流れやすいため危険性が高い。
人体ってば抵抗が低いんだって! 導体なの? 人体発火・爆発する? 人体の6割は水分でなかったっけ?
電気と抵抗はポケモンで学べる。電撃を受けると鳥ポケモン、水ポケモンはほぼ即死。岩ポケモンでないかぎり電気抵抗が弱すぎて感電。死ぬ。
電源ON。相手は死ぬ。
軽度の場合は一時的な痛みやしびれなどの症状で済むこともあるが、重度の場合は死亡(感電死)に至る
なぜ小鳥さんは電線に止まっても感電しないの?
可愛いは正義だから?
感電は閉回路が形成された場合に起こる。1本の送電線だけに止まっている鳥は閉回路を作らないため感電しないが、例外として大型の鳥が複数の送電線に同時に接触すると感電が発生する。
閉回路? つまりプラスとマイナスが繋がると通電して感電に至ると。
すずめがサンバ。たぶん誰もが知っているであろう名曲。歌もピアノもお上手ですね。思わず踊りだしたくなっちゃう。
電信柱の上で〜♪ スズメが1, 2, 3羽〜♪ 楽しく踊っているーよー♪ スズメが3羽踊ってる♪
彼らは幸せだった。衝撃のラストを迎えるとも知らずに……
スズメが3羽♪ よーろけーてサンバ♪ スズメが3羽♪ みんーなおやすみ♪ サンバ♪
最後やめて(泣) 焼き鳥……
つまり、よろけた拍子に対極の電線にも触れて閉回路ができ、通電して感電。三羽まとめて死亡。そういうことでしょ?
よく聞くと「うかれて」とか「風に揺られて」とか「ぜんぶまとめて散破」とか死亡フラグだらけだった。
小鳥は悪くない。すべては電信柱を作った人類が悪い。いや、日々電気を使うことで暗に電信柱の存続を求める我々こそが小鳥さんらを殺したのだ。その様子を楽しげな曲にしてしまい、それを楽しめてしまう人類の業の深さよ……人にとっては感電さえも娯楽なのか。
危険性
感電の危険性は電圧、電流、周波数、通電経路によって異なる。
具体的に何ボルト、何アンペアの電気がどれくらい危ないの?
しゃぶるな危険
電圧としては、皮膚が乾燥している状態では数十Vでも感電しない場合もあるが、皮膚が発汗や水濡れに因って湿潤していたり、口鼻や生殖器など電気抵抗値が低く神経組織が豊富な部位に通電した場合は10 V程度でも強い苦痛とショックを受ける危険性がある。
たとえば車用12Vバッテリーのある極に手で触れてもう片方の極を口でしゃぶったら「強い苦痛とショック」以上のダメージを受ける危険性があると。つまり「バッテリーの極はしゃぶるな」と。
もちろん鼻の穴に入るか試すのもアウト。局部を極に繋げても死亡。陰部だからといってマイナス極なら反発しあって電流が流れず安全だとか、そんな理論は成り立たない。
まあ、そんな様子を見たら誰でもショックを受けるだろう。電気的なそれでなく、人の尊厳的なそれで。
危ない電源ども
- 商用電源(AC電源)
- 点火プラグ
- オルタネーター(交流の電気を生成する発電機)などの自動車内電気回路
- 低い電源電圧から高電圧を生成する電子回路
- 特殊用途に使われる高電圧の積層電池や圧電素子
具体的にどんなデバイスなのか? 身近にあるのか? ピンとこない。だが条件付きで「電子回路」も出てきた。電子工作やばい。
お前を消す方法
電気<いくらでもあるんだぜ? ケッケッケ
触れずに殺す離れ技
高電圧では直接接触が無くても、空中放電により感電を引き起こすことがある。
空中放電? なにそれ恐い。電気は電線の中に収まるとは限らないってこと?
文字通り大気中の放電で、大気は極めて優れた絶縁体ではありますが、高電圧がかかると絶縁が破れて電流が流れることがあり、自然現象としては雷がその代表例です。
なんだ雷か。どうにもならないじゃん。人工物から空中放電されたりしないの?
電源?いらねーよ コンデンサで十分だ!
電源を断てば安心だと思った? 残念でしたー蓄電しちゃってまーす!
100V以上の強さ=お前が死ぬくらい
商用電源の100 - 200 Vの場合、短時間かつ小電流ならばショックのみで傷害を負わない場合もあるが、400 V級の通電部から感電した場合はアーク放電を伴う事例が多く、短時間かつ比較的小電流の感電でも重篤な火傷を負う危険性が高い。高圧線の6600 Vや数十万Vを超える事もある落雷では即死に至る危険性が極めて高く、即死を免れた場合でも後述の壊死による影響で長期の療養を経て結果的に死に至るか、手足欠損などの重篤な後遺障害を残すケースが多い。
一瞬で死ねれば楽かもしれないが、経験したことのない苦痛を味わい死ぬかもしれない。洒落にならん。
100Vの場合の書き方が微妙。大電流だったり時間が長ければどうなるかわからんてことか。
もし、風呂上がりに素っ裸で、コンセントの穴に両手で持った導体(マイナスドライバー、針金など)を差し込んだらどうなるの? 穴があったら入れたくなるのが人情。絶対やる人いるって。
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1015474955
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1021420605
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1246307887
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1248585467
手から手へ電気が流れる状態が一番危険で、流れてから5分前後で心配停止状態になるそうです。
感電したら動けなくなるんでない? つまり結果的に致死量の感電をくらうハメになるのでは?
私は3歳のときにコンセントに触れて十数秒感電しました。体が痺れて動けず、逃げられませんでしたが、親に助けてもらいました。
つまり一人暮らしのぼっちがマッパでコンセントに針金を指すと感電孤独死する。
死に至る可能性がある電圧は42Vが目安と言われています
100Vはその倍以上。
ただ、体が水にぬれていればヤバいです。電気が通りやすくなっていて、非常に危険です
たとえ100Vでは死に至らずとも条件次第では危ないか。
どうやら小学三年生のお子さんが私の思っているようなことをやってしまったようです。手が真っ黒になり、感電による火傷を負われたそうな。もう数年前の記事ですがお大事に……。これ子供だから回復力あるかもだけど、枯れたおっさんなら即死かもわからんね。ああでも水分が少ないから電気抵抗は高め?
心臓麻痺で死ぬこともあるらしい。デスノートなんていらなかった。自爆スイッチは身近にある。
なんとACコンセントに鍵、クリップ、安全ピン、ピンセット、ハサミを挿したりする人たちもいたらしい。その発想はなかった。こどもチャレンジすぎる。硬貨はたぶん入らないだろうが、あとは何があるか。日常には危険がいっぱいである。
幼い子どもがコンセントに金属片を差し込んで感電しけがをする事故が全国で目立っている。4月には福岡市内の保育所で2歳の女児が頭に付けていたヘアピンをコンセントに差し込んで感電して指に軽いやけどを負い、市が保育施設に注意を呼びかけた。【吉川雄策】
ああヘアピンもあるね。やりたい放題だな。
周囲の大人が注意してほしい
いつも「注意」っていうけどさ、具体策がなければ何もできないんだよね。どうすりゃいいわけ?
たぶん「穴があったら入れたい」というのが人の本能なのだろう。棒と穴を基準に考える人間の脳を根本から覆さない限り、解決はすまい。
人はどれくらい電気に耐えられる?
人体の抵抗力はかなり高い。10メガΩぐらいある(真新しい皮膚ですら)ので、短時間であればOK。
オームの法則で見てみよう。人体の電気抵抗が10MΩ、電圧が100Vのとき、電流はいくつ?
V = IR 100V = I * 10MΩ 100V / 10MΩ = I * 10MΩ / 10MΩ 100V / 10MΩ = I I = 100V / 10MΩ I = 100V / 10Ω * 1000 * 1000 I = 1V / 10Ω * 1000 * 10 I = 1V / (100 * 1000)Ω I = 0.000001A(アンペア) I = 0.001mA(ミリ アンペア) I = 1μA(マイクロ アンペア)
この程度の電流で死ぬの? 本当か? 静電気でも死ぬんじゃね?
人体の抵抗は最大10kΩ
皮膚が乾燥し、硬質化した状態であれば10,000Ωくらいあるが、発汗しているとその1/12、水に濡れていると1/25まで低下するといわれている。
また、印加電圧が1,000V以上になると、皮膚の抵抗は破壊されて内部組織だけの抵抗になる。人体内部の抵抗は印加電圧に関係なく、ほぼ500Ωである。
抵抗 | 状態 |
---|---|
10kΩ | 乾燥 |
10kΩ/12 | 発汗 |
10kΩ/25 | 水濡れ |
500Ω | 人体内部(電圧が1,000Vでも) |
電撃による危険性を考えるとき、人体の電気抵抗は接触時の状況によって変化するため、一般に、最悪状態を考えて500Ωが用いられる。
やはり安全を考えるなら悲観主義であるべき。安直に「安全!安全!」とのたまう世間の何と危険なことか。┐(´д`)┌ヤレヤレ 今日から安全ピンは危険ピンに改名すべき。安全装置は危険装置に改名すべき。地獄に堕ちるわよ!
以下抜粋。
電撃時間(秒) | 危険接触電圧(V) | 危険電流(mA) |
---|---|---|
1.0 | 90 | 180 |
0.8 | 100 | 200 |
0.6 | 110 | 220 |
0.5 | 125 | 250 |
0.4 | 140 | 280 |
0.3 | 165 | 330 |
0.2 | 200 | 400 |
AC電源で人体内部に電撃をくらわすと0.8秒間で死ぬ
I = 100V / 500Ω I = 1V / 5Ω I = 0.2A = 200mA
この電圧と電流は以下の条件に一致する。つまり0.8秒で危険。死ぬかどうかは知らんが、とりあえず最悪を想定して殺しといた。
電撃時間(秒) | 危険接触電圧(V) | 危険電流(mA) |
---|---|---|
0.8 | 100 | 200 |
もっとも、人体内部が丸出しになることはそうそうないだろう。お前はもう死んでいる。そして、1000Vのときは人体の抵抗10kΩが破壊、無効化されて人体内部の500Ωになってしまうという。だが日本のAC電源は100Vなので考えなくていいはず。だが、最悪を想定して殺しとく。
A(アンペア)は1秒間に1クーロンという量の電子が流れることだったはず。
電子1個:1.6021766208 * 10⁻¹⁹C=?:1C ?≒6.24 * 10¹⁸
1アンペアの電流を1秒間流したら6.24 * 10¹⁸
個もの電子が流れる。200mAは1Aの1/5だから、(6.24/5) * 10¹⁸=1.248* 10¹⁸
個以上の電子が流れたら危険ということになるのか? いや、0.8秒で死ぬなら、1.0秒計算であるこの値に5/4=1.25
を掛けるのか? 1.248*1.25=1.56
。1.56 * 10¹⁸
個以上の電子が流れたら危険! ……ピンとこない。
1秒だよ? たった1秒間、いや0.8秒間200mAを受けただけで危険! それが人体!
スマホの急速充電なんて5V/3A。3000mAだよ? 1秒で15人死ねる。いや5Vだから100Vとは違うのか? まあいい最悪を想定して殺しておこう。
びしょぬれマンがAC電源に針金を挿したら0.6秒間で死ぬ
水濡れになると電気抵抗が1/25になってしまう。防御力がガクッと下がった。効果は抜群すぎる25倍だ! すると……
I = 100V / (10kΩ / 25) I = 100V / 400Ω I = 1V / 4Ω I = 0.25A I = 250mA
200mAを0.8秒くらえば死ぬ。250mAなら?
0.8秒:200mA=?秒:250mA 200?=200 ?=1.0秒
ん? なぜ長くなった? 短くなるんじゃね? 8秒/10秒=4/5=0.75
倍じゃね? 25%増しで死が近いはず。0.8秒 * 0.75=0.6秒
。つまり0.6秒で死ぬ。
人体内部とか1000Vは現実的じゃないと思えるかもしれない。だが、うっかり風呂上がりにびしょ濡れのまま素っ裸でACコンセントに針金を挿してしまうことは十分に考えられる。つまり0.6秒で死ぬ人が続出。気をつけて!
水も滴るいい男は常に死と隣合わせである。
AC電源で人体が最高抵抗力のときに電撃をくらわすと20秒間で死ぬ
乾燥しているときの人体は10kΩらしい。これが最高に安全な状態。
I = 100V / 10kΩ I = 100V / 10 * 1000 Ω I = 1V / 10 * 10 Ω I = 1V / 100Ω I = 0.01A = 10mA
これなら危険域の1/20。1秒なら死にはしないレベルか。でも逆に言えば20倍の20秒間で危険、死ぬってこと? いや、時間が長くなるからって電流が上がるわけではないので危険かどうかはわからん。が、最悪を想定して殺しておく。
あと、乾いたのが好条件だと思って、空気が乾燥する冬にやったら、じつはストーブの気化した燃料や、都市ガスや、鍋してる最中のガスボンベのガスなんかに引火して大惨事になるかもしれん。屁をこいてメタンガスに引火するかもしれん。危険なのは感電だけとは限らない。最悪を想定して以下略
結論
- Q: 感電ってなに?
A: 人体に電気が流れて傷害を受けること
Q: 気をつけることは?
勉強不足ですべてを網羅できない。危険シーンをいくつか提示する。以下のようなことに気をつけるべし。(なお、感電や危険域だとしても、ただちに死亡するとは限らないが、ここでは最悪を想定しておく)
- 外出
- 屋内
- AC電源(商用電源)
- びしょぬれマンがAC電源に針金を挿したら0.6秒間で死ぬ
- AC電源(商用電源)
- ところかまわず
- 水濡れ
- 車用12V電源
- ある極を触り対極をしゃぶると死亡。しゃぶるな危険
- 車用12V電源
- 水濡れ
心得としては以下。
- 濡れるな危険。「水も滴るいい男」を演出するなら、常に0.6秒で感電死する覚悟をもつべき
- 穴があっても入れるな危険。どんなに入れたくても避けることで寿命が伸びる。挑戦は破滅へのカウントダウンと知れ
濡れないこと・しゃぶらないこと・穴に入れないこと・疑い抜くこと。ダメになっても生きたい時、それが一番大事。
- Q: 電子工作をするときは何に気をつければいいの?
- A: 知らん。とりま濡れるなしゃぶるなゴムつけろ。