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アウトプットすべく己を導くためのブログ。その試行錯誤すらたれ流す。

五度圏表でスケールの表記と構成音を覚える

色々と使えるらしい五度圏表。

参考

五度圏の使い方【わかりやすい音楽理論】 | dn-voice

五度圏の価値

  • 各キー(Key,調)におけるメジャー、マイナー スケールの構成音がわかる
  • 各キー(Key,調)におけるメジャー、マイナー スケールの調号がわかる
  • 各キー(Key,調)における平行調がわかる(同一構成音をしたメジャー・マイナースケール)
  • 各キー(Key,調)における近親調がわかる(4度隣、5度隣)
  • 各キー(Key,調)における4度コード進行、5度コード進行がわかる

基本

音階

音階(スケール)とは「ドレミファソラシ」のこと。西洋音楽のメジャースケールなどがある。スケールの構成音が7音ものと5音のものに大別される。

スケール 音程 補足
メジャー 全全半全全全半
マイナー 全半全全半全全 メジャーの後ろ2つを先頭に持ってきたものと同じ

まずは基準となるメジャースケールを覚える。そのために五度圏を使う。

五度圏

五度圏表をみると各スケールの構成音がみつけられる。各スケールの構成音を丸暗記するのはむずかしいので五度圏表を活用したい。

画像ファイル

五度圏表で画像検索すると図表がみつかる。

各スケールにおける構成音の見つけ方

五度圏表をみると各スケールの構成音がみつけられる。

  • 右回りにみると五度の音程となる(Cの右にあるGCを1度としたとき5度である)
    • Cの右にあるGの構成音にシャープが付く音は、Cの左にあるFである(G#MajorScale=G A B C D E F#

C=1度としたときG=5度である

度数の数え方。

1 2 3 4 5 6 7 度
C D E F G A B 音名

右隣は5度先の音である。「五度圏」と呼ばれる所以か。

C=1度としたときF=4度である

左隣は4度先の音である。

まだ未学習だが、コード進行で「四度進行」というのがあるらしい。この表をみれば一目瞭然。

五度圏表の並び

C,G,D,A,E,B,F#(Gb),Db,Ab,Eb,Bb,F

Cを最初としたとき5度ずつ移動した並び。

5度=半音7つ分

5度とは半音7つ分だった。

C,G,D,A,E,B,F#(Gb),Db,Ab,Eb,Bb,F
 7 7 7 7 7 7      7  7  7  7  7

鍵盤の画像を使って目視で数えた。鍵盤におけるC(ド)の音は、

鍵盤 - Google 検索

鍵盤におけるC(ド)の音は、以下画像における最左端の白鍵盤である。

[フリーイラスト素材] クリップアート, 音楽, 楽器, 鍵盤楽器 ID:201312050300 - GATAG|フリーイラスト素材集

問題: 根音xにおけるメジャー・スケールの構成音を見つけろ

解法1: 全全半全全全半

  • メジャースケールの音程は全全半全全全半である(半音でいうと2,2,1,2,2,2,1
    • 任意の根音を1度として上記メジャースケールの音程に当てはめる
  • 幹音の表記はC,D,E,F,G,A,Bである

ピアノ鍵盤の配列に根音を据えて音程を数えることで構成音を洗い出す。

解法2: 五度圏

五度圏表を右回り、左回りにみて、ある一定の法則で構成音を導く。

ここでは各キーのメジャー・スケール(Major Scale)における構成音を導く手順を示す。

準備: 五度圏表をつくる

  • 五度圏表をつくる
    • Cを基準として五度(半音7つ分)の音配列をつくる(C,G,D,A,E,B,F#(Gb),Db,Ab,Eb,Bb,F)
      • これらを各メジャースケールのキー(Key,調)とする
    • 構成音をみつける
      • ただし根音Cの場合はC,D,E,F,G,A,Bである(b,#なし)

五度圏のCを基準に、右回り、左回りの法則で構成音を導く。

右回り

CからF#(Gb)までの右側は右回りで導く。

  • 右回り1つ目のGを根音とした構成音をつくる
    • 幹音はG A B C D E Fである
    • 五度圏表からみてこの音Gの左2つ目にある音F#をつける G A B C D E F#
  • 右回り2つ目のDを根音とした構成音をつくる
    • 幹音はD E F G A B Cである
    • このスケールD Mejorまでにつけた#,bを継承する
      • GのときF#付与: D E F# G A B C
    • 五度圏表からみてこの音Gの左2つ目にある音C#をつける D E F# G A B C#
  • 右回り3つ目のAを根音とした構成音をつくる
    • 幹音はA B C D E F Gである
    • このスケールA Mejorまでにつけた#,bを継承する
      • GのときF#付与: A B C D E F# G
      • DのときC#付与: A B C# D E F G
    • 五度圏表からみてこの音Aの左2つ目にある音G#をつける A B C# D E F G#
  • 右回り4つ目のEを根音とした構成音をつくる
    • 幹音はE F G A B C Dである
    • このスケールE Mejorまでにつけた#,bを継承する
      • GのときF#付与: E F# G A B C D
      • DのときC#付与: E F# G A B C# D
      • AのときG#付与: E F# G# A B C# D
    • 五度圏表からみてこの音Eの左2つ目にある音D#をつける E F# G# A B C# D#
  • 右回り5つ目のBを根音とした構成音をつくる
    • 幹音はB C D E F G Aである
    • このスケールE Mejorまでにつけた#,bを継承する
      • GのときF#付与: B C D E F# G A
      • DのときC#付与: B C# D E F# G A
      • AのときG#付与: B C# D E F# G# A
      • EのときD#付与: B C# D# E F# G# A
    • 五度圏表からみてこの音Bの左2つ目にある音A#をつける B C# D# E F# G# A#
  • 右回り6つ目のF#(Gb)(F)を根音とした構成音をつくる
    • 幹音はF G A B C D Eである
    • このスケールE Mejorまでにつけた#,bを継承する
      • GのときF#付与: F# G A B C D E
      • DのときC#付与: F# G A B C# D E
      • AのときG#付与: F# G# A B C# D E
      • EのときD#付与: F# G# A B C# D# E
      • BのときA#付与: F# G# A# B C# D# E
    • 五度圏表からみてこの音Bの左2つ目にある音E#をつける F# G# A# B C# D# F(E#)

書いてて気づいたこと。

  • 「五度圏表からみてこの音xの左2つ目にある音y#をつける」のyは必ずスケールの第7音である

左回り

CからDbまでの左側は左回りで導く。

  • 左回り1つ目のFを根音とした構成音をつくる
    • 幹音はF G A B C D Eである
    • 五度圏表からみてこの音Fの左1つ目にある音Bb(B)にbをつける F G A Bb C D E
  • 左周り2つ目のBb(B)を根音とした構成音をつくる
    • 幹音はB C D E F G Aである
    • このスケールBb Mejorまでにつけた#,bを継承する
      • FのときBb(B)にb付与: Bb C D E F G A
    • 五度圏表からみてこの音Bbの左1つ目にある音Eb(E)にbをつける Bb C D Eb F G A
  • 左周り3つ目のEb(E)を根音とした構成音をつくる
    • 幹音はE F G A B C Dである
    • このスケールEb Mejorまでにつけた#,bを継承する
      • FのときBb(B)にb付与: E F G A Bb C D
      • BbのときEb(E)にb付与: Eb F G A Bb C D
    • 五度圏表からみてこの音Ebの左1つ目にある音Ab(A)にbをつける Eb F G Ab Bb C D
  • 左周り4つ目のAb(A)を根音とした構成音をつくる
    • 幹音はA B C D E F Gである
    • このスケールAb Mejorまでにつけた#,bを継承する
      • FのときBb(B)にb付与: A Bb C D E F G
      • BbのときEb(E)にb付与: A Bb C D Eb F G
      • EbのときAb(A)にb付与: Ab Bb C D Eb F G
    • 五度圏表からみてこの音Ebの左1つ目にある音Db(D)にbをつける Ab Bb C Db Eb F G
  • 左周り5つ目のDb(D)を根音とした構成音をつくる
    • 幹音はD E F G A B Cである
    • このスケールDb Mejorまでにつけた#,bを継承する
      • FのときBb(B)にb付与: D E F G A Bb C
      • BbのときEb(E)にb付与: D Eb F G A Bb C
      • EbのときAb(A)にb付与: D Eb F G Ab Bb C
      • AbのときDb(D)にb付与: Db Eb F G Ab Bb C
    • 五度圏表からみてこの音Dbの左1つ目にある音Gb(G)にbをつける Db Eb F Gb Ab Bb C
  • 左周り6つ目のGb(F#)を根音とした構成音をつくる(右回りで導くべき
    • 幹音はG A B C D E Fである
    • このスケールGb Mejorまでにつけた#,bを継承する
      • FのときBb(B)にb付与: G A Bb C D E F
      • BbのときEb(E)にb付与: G A Bb C D Eb F
      • EbのときAb(A)にb付与: G Ab Bb C D Eb F
      • AbのときDb(D)にb付与: G Ab Bb C Db Eb F
      • DbのときGb(G)にb付与: Gb Ab Bb C Db Eb F
    • 五度圏表からみてこの音Gbの左1つ目にある音Bbをつける(Bb,Cしかないのでできない)
      • 答え: Gb Ab Bb B(Cb) Db Eb F
        • C#を付与した(今までの左回り法則が通じない。ただし右回り法則なら通じる)

F#(Gb)が紛らわしい

F#(Gb)のところが紛らわしい。右回り法則なら算出できるが、左回り法則は通じない。右回りは5度、左回りは4度。右回り優勢と考えて五度圏表と呼ぶのかもしれない。

各スケールの構成音は以下で確認した。

構成音まとめ

メジャースケールにおける各調(Key)ごとの調号と構成音。

調 調号 構成音 補足
C C D E F G A B これは基準値として暗記する
G # G A B C D E F# 根音は五度圏表右回り1つ目の音。構成音はこの音の2つ分左にある音F#が付く。
D ## D E F# G A B C# 根音は五度圏表右回り2つ目の音。構成音はこの音の2つ分左にある音C#が付く。
A ### A B C# D E F G# 根音は五度圏表右回り3つ目の音。構成音はこの音の2つ分左にある音G#が付く。
E #### E F# G# A B C# D# 根音は五度圏表右回り4つ目の音。構成音はこの音の2つ分左にある音D#が付く。
B ##### B C# D# E F# G# A# 根音は五度圏表右回り5つ目の音。構成音はこの音の2つ分左にある音D#が付く。
F#(Gb) ###### F# G# A# B C# D# F(E#) 根音は五度圏表右回り6つ目の音。構成音はこの音の2つ分左にある音E#が付く。
Db bbbbb Db Eb F Gb Ab Bb C 根音は五度圏表左回り5つ目の音。構成音はこの音の1つ分左にある音Gb(G)にbが付く。
Ab bbbb Ab Bb C Db Eb F G 根音は五度圏表左回り4つ目の音。構成音はこの音の1つ分左にある音Db(D)にbが付く。
Eb bbb Eb F G Ab Bb C D 根音は五度圏表左回り3つ目の音。構成音はこの音の1つ分左にある音Ab(A)にbが付く。
Bb bb Bb C D Eb F G A 根音は五度圏表左回り2つ目の音。構成音はこの音の1つ分左にある音Eb(E)にbが付く。
F b F G A Bb C D E 根音は五度圏表左回り1つ目の音。構成音はこの音の1つ分左にある音Bb(B)にbが付く。

所感

たぶん合っているはず。