和音名(ChordName)から構成音を音程名(IntervalName)で取得する
量があるので別リポジトリにした。
成果物
Python.MusicTheory.Chord.Triad.201709071957
前回
和音名と音程名を固定の組合せにすることに疑問を感じていた。
- もっとパターンがあるのでは?
- 手作業だとミスるかもしれない
- 和音生成ルールに基づいて作成するようにしたい
今回
和音は6万パターン以上になった。(61892=8+9+124+15+48744+10665+2232+27+6+17+45
)
ファイル名 | 数 | 概要 | 例 |
---|---|---|---|
chords_3.tsv | 8 | 三和音 | m |
chords_4.tsv | 9 | 四和音 | 7 |
chords_5.tsv | 124 | 五和音(テンション) | (9) |
chords_another.tsv | 15 | add,sus,dim,aug | sus4 |
chords_3dimaug_7_add.tsv | 48 | dim | aug + 7th + add|augM7add13 |
chords_3dimaug_7_tension.tsv | 744 | augM7(9) | |
chords_3mM_7_5Pad_sus_add_tension.tsv | 10665 | M7+5sus4add13(9) | |
chords_3mM_7_5Pad_tension.tsv | 2232 | mM7+5(9) | |
chords_3mM_7_5da.tsv | 27 | M7+5add4 | |
chords_3mM_add.tsv | 6 | madd13 | |
chords_3sus_add.tsv | 17 | sus4add13 | |
chords_7_sus_add.tsv | 45 | M7sus4add13 |
多すぎて何かの間違いかと思う。テンションとの組合せを含めたせいだと思われる。
課題
- 心配
- 網羅できているか
- 網羅したパターンは正しいか
- 相互変換
- 和音名:
C7,Dm,Esus4
- 和音記号:
Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ,Ⅵ,Ⅶ
- 音程名:
d7,m7,M7,a7
- 音度名:
--7,-7,7,+7
(bb7,b7,7,#7) - 音名:
C,D,E,F,G,A,B
(ドレミファソラシド,ハニホヘトイロ,CDEFGAH,等各国版) - PitchClass: 単音程(0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11), 複音程(12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24)
- MIDI ノート番号: 0〜127。(A4=69)
- 周波数: (A4=440Hz)
- 和音名:
- 実装した和音構成ルールは明確にして提示したい
- 根拠としたURLの提示
- 転回、ヴォイシング、アヴェイラブル・ノート・スケール、非和声音、和声(コード進行)パターンの実装
問題
和音だけでも以下のような問題があり、理解と実装に苦労する。
統一された規格がない
統一された規格がないため、実装するまでが非常に大変。
同名異音
和音については目下調査中であるが、人や文化圏などによって表記方法や意味が違うことが多々あるらしい。
たとえばCdim
はP1,m3,d5
の場合もあれば、それに7th(d7
)を加えた場合もあるらしい。今回の実装ではdim
とdim7
でそれぞれに割り当てる方式にした。
同音異名
名前についても多数の表現方法がある。たとえば長三和音(Triad)ではC
,CM
,C△
などの表現がある。どれを採用するかを検討するのが大変。今回はC
のように何も付与しなければ長三和音とした。おおよそ以下のような経緯が必要だった。
- 和音(chord)の全パターンを調査する(網羅されていない、各所で別の表記になっている、構成音が違う、などの問題があり調査難航)
- 和音パターンを眺める(異なるサイトでの表記をみる)
- 「
M7
と組み合わせるときはCMM7
とすると冗長にみえるためCM7
にしたい」と見当が付く - 「全体の統一性をもたせるために長三和音(Triad)は
C
にしたい」と方針が決まる
曖昧性の保持
楽譜や和音は細かく明記しないものらしい。演奏者にゆだねたり、アレンジの幅をもたせるためらしい。
プログラムでは定義しないことには始まらない。明記したものに従い、構成音を算出するようにする。
暗黙の了解
また、音楽のジャンルによっては暗黙の了解があるらしい。C13などのテンションがつくと3rd,5thの音を抜くとか。
これらに関しては全く考慮していない。音楽の知識がなく、実情も定義も把握できていない。
所感
だれか音楽理論の規格つくってくれ。と思ったが、たぶん音楽は言葉と同じく生き物だから定義しても変化していくのだろう。
それでも楽するために定義したい。