ScaleKeyクラスをScaleの内部クラスとして作り変えた
ScaleKeyクラス単独では使わない。使えない。テストもScaleクラスのテスト1つに統合した。
成果物
Python.MusicTheory.Scale.201709231350
前回まで
- ClassPropertyを他のclassのclassmethodから参照するとプロパティとして見てくれない
- メタクラスを継承してsetattrによる再代入禁止とsys.modulesへのクラスインスタンス代入を共通化した
- readonlyな定数を音度、変化記号、ピッチクラスに実装した
- 音程から半音数を取得する
- Python音楽理論ライブラリの細かい点を修正した
- 音名から半音数(ピッチクラス)を取得する
- ピッチクラスとオクターブからMIDIノート番号を取得する
- MIDIノート名からMIDIノート番号を取得する
- 変化記号を各国の表記で取得する
- 音名を各国の表記で取得する
- 絶対オクターブ値(国際式,YAMAHA式)から相対オクターブ値(0〜10)を取得する
- 基音を設定、取得するクラスを作った
- 12平均律で周波数を取得する
- ピタゴラス音律で周波数を取得する
- 12平均律の基音クラスを弱参照するよう修正した
- 純正律で周波数を算出する
- 音階と音度からピッチクラスを取得する
今回
ScaleKey.Nameプロパティの変更に応じて、Scale.__calcPitchClasses
(構成音再計算メソッド)を実行させるようにした。
今回はObserverパターン風のものを密結合で作った。
音階と音度から音名を取得するための長き道のり
- 音階と音度から音名を得たい
- 調の指定はピッチクラスだと不足。音名で指定すべき
- 第一音の音名が特定できないから
C#
とDb
の場合、それぞれC
とD
の音名を使いたいC#
,Db
は両者ともピッチクラス1
になる。1
ではC
,D
どちらを使うべきか判断できない
- ScaleKeyクラス作成が必要
- 調はピッチクラスでなく、音名で指定するようにする
- 第一音の音名が特定できないから
- ScaleクラスからScaleKeyを参照する
- ScaleKeyから調を設定する
- Scale側でScaleKeyの変更を検知できない
- Scaleの構成音再計算ができない
- Observerパターンの実装が必要
- Observerパターン用メタクラスの作成が必要
- Observerパターンの実装が必要
- Scaleの構成音再計算ができない
- Scale側でScaleKeyの変更を検知できない
- ScaleKeyから調を設定する
- 調の指定はピッチクラスだと不足。音名で指定すべき
音階と音度から音名を取得する
C#
かDb
かを選出するアルゴリズム。
- できるだけ各音度ごとにC,D,E,F,G,A,B個別の音名を割り振る
- その音に変化記号
#
かb
どちらを割り振れば構成音になるか判断する
- その音に変化記号
- 調が幹音でない(
C#
など変化記号がある)場合、変化記号をとった音名を基準として上記のように処理する(どこかで必ず音名が被る)
テストコード | 項目数 |
---|---|
TestScale.py, TestScaleKey.py | 13 |
テスト計164項目。
所感
ScaleとScaleKeyクラスが密結合になった。テストもしづらくて嫌な感じだが、疎結合にすると大げさな枠組みを作らねばならない。それも違う感じだった。