Rustのパターン(論駁可能性)
パターンに一致しない可能性がある場合。
成果物
参考
論駁可能性
パターンには2種類ある。論駁
論駁不可能
あらゆるパターンに合致する。
let x = 5;
- 関数の引数
let
for
論駁可能
合致しないことがある。
if let Some(x) = value;
value
の値はNone
もありうる。(Some
, None
はOption
列挙体の列挙子である。パターンにSome
を指定したならvalue
はOption列挙体型である。ならばvalue
は同型の列挙子None
である可能性もある)
if let
while let
エラー
let
で論駁可能なパターンを使うとエラー
fn main() { let v = Some(0); let Some(x) = v; }
$ rustc main.rs error[E0005]: refutable pattern in local binding: `None` not covered --> main.rs:7:9 | 7 | let Some(x) = v; | ^^^^^^^ pattern `None` not covered
修正するなら以下。
fn main() { let v = Some(0); if let Some(x) = v { println!("{}", x); } }
if let
で論駁不可能なパターンを使うとワーニング
fn main() { if let x = 5 { println!("{}", x); }; }
$ rustc main.rs warning: irrefutable if-let pattern --> main.rs:6:5 | 6 | / if let x = 5 { 7 | | println!("{}", x); 8 | | }; | |_____^ | = note: #[warn(irrefutable_let_patterns)] on by default
ドキュメントではerror[E0162]: irrefutable if-let pattern
になるらしい。私の環境ではコンパイルできてしまった。警告だけ出る。
実行もされる。
$ ./main 5
対象環境
- Raspbierry pi 3 Model B+
- Raspbian stretch 9.0 2018-11-13
- bash 4.4.12(1)-release
- rustc 1.34.2 (6c2484dc3 2019-05-13)
- cargo 1.34.0 (6789d8a0a 2019-04-01)
$ uname -a Linux raspberrypi 4.19.42-v7+ #1219 SMP Tue May 14 21:20:58 BST 2019 armv7l GNU/Linux
前回まで
- Rustを学んでみたい(プログラミング言語)
- Rustの環境構築
- RustでHelloWorld
- Rustの和訳ドキュメント
- Cargoでプロジェクト作成・ビルド・実行
- クレートとは?
- Rustで関数を使ってみる
- Rustでモジュールを使ってみる
- Rustで乱数を生成する(rand)
- Rustで標準入力する(std::io::stdin().read_line())
- RustでMatch判定する(match)
- Rustでprintとread_lineを1行にする方法
- Rustで数当てゲーム
- クレート名にドット.が使えない
- Rustの変数と可変性(let, mut) error[E0384]: cannot assign twice to immutable variable
x
- Rustのimmutable束縛とconst定数の違い
- RustのREPL、evcxrのインストールに失敗した
- Rustでコンパイルするときの変数未使用warningを消す
- Rustの変数(再代入、再宣言(シャドーイング))
- Rustのシャドーイングについて
- イミュータブルについて(副作用)
- Rustの定数(const)
- Rustのデータ型(数値)
- Rustのデータ型(論理)
- Rustのデータ型(文字)
- Rustのデータ型(タプル)
- Rustのデータ型(配列)
- Rustの関数
- Rustのif式
- Rustのくりかえし文(loop)
- Rustのくりかえし文(while)
- Rustのくりかえし文(for)
- Rustの所有権(ムーブ)
- Rustの所有権(関数)
- Rustの所有権(スライス)
- Rustの構造体(定義とインスタンス化)
- Rustの構造体(プログラム例)
- Rustの構造体(メソッド)
- Rustの列挙型(enum)
- Rustの列挙型(enum)
- Rustの列挙型(enum)
- Rustのmatch(制御フロー演算子)
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- NULL参照は10億ドルの失敗だった
- Rustの列挙型に独自表示を実装する(E0277 対策 std::fmt::Display 実装)
- RustのIfLet(matchの糖衣構文)
- Rustのプロジェクト構造
- Rustのcargoでライブラリ&テスト(単体、結合)
- Rustのモジュール(mod)
- Rustのモジュール(pub)
- Rustのmod参照方法(
mod 子モジュール名;
,use 要素名;
,extern crate クレート名;
,super
) - Rustのインポートまとめ(Rust2018)
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- RustのコレクションString型
- RustのコレクションHashMap型
- Rustのコレクション(練習問題)
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- Rustのジェネリクス
- Rustのトレイト
- Rustのライフタイム1
- Rustのライフタイム2(構造体の定義)
- Rustのライフタイム3(ライフタイム省略)
- Rustのライフタイム4(impl定義)
- Rustの静的ライフタイム5('static)
- Rustのライフタイム6(ジェネリクス、トレイト境界とともに)
- Rustのテストコードを書く
- Rustのテスト実行
- Rustのテスト体系化
- Rustでコマンドライン引数を受け取る
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- Rustでリファクタリング(モジュール性とエラー処理の向上)
- Rustでテスト駆動開発
- Rustで環境変数を取得する
- RustでStdErr出力
- Rustのクロージャ
- Rustのイテレータ
- Rustのイテレータ(Minigrep改善)
- Rustのイテレータ(パフォーマンス)
- Rustのイテレータ(Minigrep改善)
- Rustのcargo(ビルドのカスタマイズ)
- Rustのcargo(cargo docでドキュメント生成)
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- Rustのcargoでワークスペースをつくる
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- スマートポインタBox
- Rustのスマートポインタ(Derefトレイト)
- Rustのスマートポインタ(Dropトレイト)
- Rustのスマートポインタ(Rc
) - Rustのスマートポインタ(RefCell
) - Rustのスマートポインタ(Weak
) - Rustのスレッド
- Rustのスレッド(メッセージ送受信)
- Rustのスレッド(Mutex、Arc)
- Rustのスレッド(Send、Syncトレイト)
- Rustのオブジェクト指向
- RustのOOP(トレイトオブジェクト)
- Rustのオブジェクト指向(デザインパターン)
- Rustのパターン