構造体のフィールドに参照をもたせる。
成果物
参考
構造体の定義(ライフタイムの明示)
#[derive(Debug)] pub struct Text<'a> { part: &'a str, } fn main() { let text = Text { part: "ABC" }; println!("{:?}", text); // Text { part: "ABC" } }
<'a>
の注釈は、その構造体Text
のインスタンスが、フィールドpart
に保持している参照よりも長生きしないことを意味する。
今まで構造体のメンバには参照を使えなかった。文字列ならString
型は使えるが&str
型は使えなかった。それが、今回ライフタイム明示によって使えるようになった。
pub struct Text { part: &str, // error[E0106]: missing lifetime specifier }
対象環境
- Raspbierry pi 3 Model B+
- Raspbian stretch 9.0 2018-11-13
- bash 4.4.12(1)-release
- rustc 1.34.2 (6c2484dc3 2019-05-13)
- cargo 1.34.0 (6789d8a0a 2019-04-01)
$ uname -a Linux raspberrypi 4.19.42-v7+ #1219 SMP Tue May 14 21:20:58 BST 2019 armv7l GNU/Linux
前回まで
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x
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