やってみる

アウトプットすべく己を導くためのブログ。その試行錯誤すらたれ流す。

眠れないときにすること:①耳鳴り音に集中する ②むずかしい哲学書を読む

 今週のお題「眠れないときにすること」

秋は眠れない

 なぜか秋になると体調を崩す。原因は気温、湿度、気圧などの変化だという説を聞いたことがある。

 症状は色々ある。腰が痛くなったり肌や唇がカサカサになったり。眠れなくなるのも症状のひとつだ。

眠れないときの対処

 耳鳴りのキーン音に集中する。やがて集中するのに疲れて眠くなる。

 むずかしい哲学書を読む。何を書いているのかさっぱりわからず三行で眠くなる。

一般的な対処

  • ひつじの数を数える
  • 酒を飲む

 ひつじを数えると目が冴える。なのでやらない。

 私は酒が嫌いなので飲まない。汚職まみれのジジイどもに酒税を納めたくないからだ。怒りで眠気が吹き飛ぶ。

予防

  • 夜間のブルーライトを避ける
  • カフェインの摂取を避ける
  • 寝る前にトイレを済ませる

 残念ながら眠れない夜は突然やってくる。予め想定して前もって行動するなどできないのだ。予防では防げない夜がある。

末期対処

 安眠のために癒やしを求めたら末期である。

  • 癒やしを求める
  • 「眠れなくても大丈夫」と思い込む

 早めになんとかしないと永眠したくなる。車の前に飛び出したくなる。

私の答え

  1. 仕事を辞める
  2. 眠ろうとしない
  3. 耳鳴りに耳を澄ます
  4. むずかしい本を読む

 眠れないのに眠ろうとするとき、高いハードルを超えねばならない。

1. 仕事を辞める

 まずは仕事を辞めないことには眠れない。

 なにせ仕事には終わりがない。あの案件が終わったところで、あれはあれで良かったのかと振り返ったりする。そのとき思いつかなかったことが、眠るときにかぎって思いついたりする。次の案件も途切れずにやってくる。それを有難がっているうちは眠れない。頭から仕事が離れなくなる。

 最悪、過呼吸になる。私はなった。

 むしろ永眠したいと思うようになる。私はなった。

 車の前に飛び出したくなる。私はなった。

 仕事は辞める。生きるのも辞める。これで万事解決。そう思うことで眠る準備が整う。

2. 眠ろうとしない

 眠ろうとしない。やろうとするとできないジレンマ。

 何も求めない。これぞ最強のソリューション。何も解決してない? それでいい。問題なんて何もない。生きているだけですべてが問題なのだから、特別に問題視することなんて何もないのだ。

眠ろうとすると眠れないジレンマ

 「明日も仕事あるし早く寝なきゃ!」と思うと絶対に眠れない。

 探しものは探しているときには見つからず、忘れたころに見つかる法則。

 本当に人をイラつかせるのがうまいやつらだ。

 私自身の体だけど仮想敵をつくりだしてイライラ度があがっていく。さらに眠れない。一体私はなにと戦っているのか。ただ虚しさばかりが募っていく一人の夜。

 きっとこれは試練なのだ。修行なのだ。特に何も得られない、ただ辛いだけの苦行なのだ。眠れない夜こそ人生と見つけたり。ウダウダ考えて余計に眠れなくなる。気づけば空が白んでいた。

 私は悟った。眠れないときは、眠ろうとしないことだ。それが眠るための近道なんだ。それでも対処せずにはいられない私は、耳鳴り集中という邪法に手を染めるのだった。しかし、やはり眠ろうとして何かしら対処をすると、それが原因で目が冴えてしまうジレンマは避けられなかった。

 結論。眠れないときに何かしようとすると余計に眠れなくなる。対処する術はない。諦めて眠れぬ夜を過ごせ。さすれば光あらわれん(日の出)

 大丈夫。明けない夜はない。そんな何の慰めにもなっていない、それどころか皮肉でしかない言葉でご自愛するくらいしかできることはない。

 きっと年をとったせいもあるのだろう。そこに気付きたくなかったから、あれこれ理由をつけていた。老化にも抗えない。睡眠という仮想死ができなくなりつつある今、リアルな死がその分だけ近づいているという証拠なのだ。そう思うと怖くなって余計に眠れない。助けて。

 考えることをやめねば。そう思うと余計に考えてしまう。「〜せねばならない」というプレッシャーが私を戦闘モードにする。まるで仕事の延長である。仕事をしていると「眠ろうとしないこと」ができないのだ。物事には順序がある。さあ、嫌なことから解放されよう。話はそこからだ。

3. 耳鳴りに耳を澄ます

 耳鳴りのキーン音に集中する。やがて集中するのに疲れて眠くなる。

 私は静かな環境だと「キーン」という耳鳴りが聞こえる。小さい頃からずっとだ。それが普通であって、病気ではないと思っている。むしろ常に病気なのかもしれないが、どうにもならないので一生付き合っていくしかない。

 耳鳴り音にも種類がある。左からは低めの「ポー」という音。右からは高めの「キーン」という音が聞こえる。その時々によっても違う。中央から「ヒィィィン」という音が聞こえるときもある。中央ってなんだよ。私は鼻の穴からも音を聞ける能力者かもしれない。

 一体この耳鳴りは何なのか。冷蔵庫など電子機器が発する電磁波? それとも宇宙人からのメッセージ? よくわからないが、じつは普段も静かであり耳をすませば聞こえる。私にはいつでも宇宙人と交信できる準備がある。私が眠れないのはポロロッカ星人のせいだ。

 なるほど。耳鳴りは彼らの子守唄だった。そういうことか。長年の疑問が解けた瞬間である。今夜はよく眠れそうだ。

4. むずかしい本を読む

 哲学書を読むとわずか三行で眠れる。

 哲学というのは何を言っているのかわからない。意味不明な用語を乱立させたり、わざと小難しい言い回しをして俺スゲー感を出す。そういう痛々しい中二病につきあわされるときの徒労感といったらない。あまりに退屈でうんざりする。眠くなる。

 校長先生のどうでもいい話を聞くと眠くなる法則だ。興味のないこととか、当たり前すぎる一般論とか、何を言っているのかワケワカメなこととか。そうしたものは羊の数より多くこの世にあふれかえっている。

 どんな睡眠導入剤よりもよいだろう。私は絶対に薬に頼らない。ドーピングしないと眠れないほうがよほどヤバイからだ。そんなのよりもっと身近に眠気を誘う方法がある。それが退屈だ。哲学書だ。

 哲学書は体にやさしい睡眠導入剤である。ぜひともおすすめしたい。

所感

 きっと私のブログを読むとよく眠れると思う。処方箋だしておきますね。

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