はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと」に答える。
はてなの主旨
変わったことと変わらなかったことから見えるあなたの今を語ってみませんか?
はてなブログは、2021年11月7日(日)にサービス開始から10周年を迎えます。いつもはてなブログをご利用いただいているみなさま、ありがとうございます!
これを記念して、はてなブログでは「10にまつわる4つのお題」として特別お題キャンペーンを実施します。
「10年で変わったこと・変わらなかったこと」は、この10年で変わった趣味・風景・環境、あるいは10年経ってもなかなか変わらない癖・生活・人間関係などを語るお題です。
はてな10周年だってさ。おめでとうございます。
まず言いたい
今月の第2週あたりのお題で今月の目標:今週のお題で記事を書くと答えてしまった。
これを嘘にしないためには記事を書かねばならない。「まあ月に4記事くらいならイケるべ」と思っていた時期が私にもありました。
それがなんだよ。10周年記念とかで急に話題を4つも増産してきやがった。いつもの倍じゃねーか!
これは私への挑戦か?
上等だ。やってやろうじゃないか、はてなさんよ。
10年で変わったこと
ここ10年でとてつもなく貧困化したと思う。
たとえばヨーグルトは500gから400gになり、砂糖もなくなって、液体まみれのビショビショなゲル状の形容しがたい何かになってしまった。値段も平時で88円(税込)、安売りで68円(税込)で売っていたのに、今やその倍額。バターなんてもう高くてずっと買ってない。マーガリンすら値上がりしている。そして小麦粉さえも。
昔は「10%増量!」とかデカデカと主張していた。なのに決して「20%減量!」とは書かない不誠実さ。そして袋の裏には「ビニール袋を小さくして地球温暖化の防止に貢献しています!」などと言い出す始末。だれあろうヤマザキパンだ。あれにはドン引きした。まさかパンを減らしたことを、さも良いことであるかのように論点をすり替えるとは。安倍晋三の得意技だ。論点をすり替えてマッチポンプによる自画自賛を真似たのだろう。今や減量は常識となり、もはやそんな欺瞞に満ちた言い訳すら書かず当然のように少ない。スカスカすぎて軽いから驚く。空気ばかりで食ってもゲップしか出ない。
海のプラスチックごみがひどい。ということでビニール袋が有料化された。けれど空気で体積を大きくみせかけるためのゴミは増えた。しょせんは金儲けの方便でしかなかったのだ。
消費税が増税した。なぜか税抜き価格をデカデカと目立つように書いて、最終的に支払う税込み価格をみづらく小さく書くのだ。
自動車のCMは不都合なことを読ませないよう工夫をこらしていた。最後の注意書きを一瞬で終わらせるのは従来どおりだが、新たに、背景色と文字色をほぼ同じ色にして見えないようにしていた。まるで契約書の小さすぎて読めない文字のようだ。何を書いているかわからない公文書のようだ。都合のいいことばかり声高に主張する姿勢に辟易としたものである。
なんとかして誤魔化そう。あらゆる態度から、そんな思想が見え見えだ。昔は「本音と建前」といっていたが、今や権力によって脅迫し忖度するのが常識となった。少数強者が一方的に支配するせいで、多数弱者が貧困化する。
東京五輪など、人命すら軽んじた。貧困どころか大量虐殺だ。右傾化による治安の悪化。暴力化。私たちは今、猿へと退化している最中なのだろう。
過労死・イジメ・自殺が増えた。オバマ政権がきたときは時代が変わると思ったが、むしろ差別や断絶は深まった。ポリティカルコネクトは正義という名のエゴでしかない。立場の違いが明確になったことで差別化され、主義主張による差別が激しくなった。それを罰することで新たな暴力が横行する。互いが互いを忌み嫌い、監視する。世の中は息苦しくなってゆく。
インターネットはアンダーグラウンドではなくパブリックな場になってしまった。大衆化されることによってイジメの場になり、金儲けの場になりさがった。承認欲求をみたすツールに成り果てた。そしてなぜかネットが悪者にされる。まるで一昔前のゲーム叩きのようだ。どうして使う側の人間が悪いと認めないのか。それほどに自己否定したくないという醜さの現れだろう。使う道具は変わっても、人の本質は変わらない。それがあらゆる形で顕になってきた。
この10年で、私たちはとても貧しくなったと思う。
10年で変わらなかったこと
復興しなかった。むしろ衰退した。
10年前といえば2011年。この年の出来事といえば東日本大震災だと思う。2011年3月11日に起きた大地震と、それによる津波。そして原発の放射能汚染。2万人近い死者・行方不明者が出た。関連死も含めたらもっと多いだろう。その爪痕は今もなお残っている。東京五輪の動機づけにも利用されたのに復興はなされず。未だ生活が困難な人々がいるという。
私たちは自然災害に負けたのではない。自らの欲望に負けたのだ。東京五輪は大震災に敗北したことの象徴だと思う。
つまるところ、私たちは誰かが命の危機にひんしていても助けない。自分の利益を優先する。きっと30年くらいかけて日本から「人情」という価値観・人生観が消えたのだと思う。
いや、たぶん昭和のころも、皆がいうから仕方なくやっていただけなのではないだろうか。日本人の国民性からして、そうとしか思えない。自分が最優先という点は変わっていないだろう。世の中の状況や常識が変わったところで、生物としての本質は変わらない。
10年経っても復興したと言えない。私たちは弱くて臆病で卑怯なまま変わらなかった。
私自身について
世の中について話してしまった。しかしお題をよくみてみると自分のことについて語れと書いてある。
この10年で変わった趣味・風景・環境、あるいは10年経ってもなかなか変わらない癖・生活・人間関係などを語るお題です。
なので自分についても書いておく。
10年で変わったこと
人間不信が深まった。10年前といえどもすでに碌でもない目にあった後。すでに人間不信であったが、日に日に人間不信は深まったと思う。方向性は変わっていないが、量が増えた。
「世のため人のため」とはもうまったく思えない。誰かのためにとか、社会に貢献とか、虫唾が走る。自分の身を守らねば殺される。すっかりそんな考えが定着した。きっとこの先もっと悪化するだろう。
10年で変わらなかったこと
プログラミングに対する興味を持ち続けていた。それどころじゃない時期もあったが、基本的にそうだった。
自分の思い通りになるのは楽しい。私は人といるより一人でいるほうが好き。人の本質は変わらない。きっと一生変わらないと思う。
所感
やはり貧困化が一番変わったことだと思う。