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アウトプットすべく己を導くためのブログ。その試行錯誤すらたれ流す。

沁みる秋の歌:母さんが夜なべをして手袋あんでくれた〜(鬱)他アニソン含む7曲

今週のお題「秋の歌」に答える。

皆さん、秋は好きですか? 秋になると、虫の声や、石焼き芋のトラックの歌など「秋の歌」が聞こえてきますよね。ちょっとずつ寒くなっていく中で身に沁みる、「秋の歌」をテーマに、今週はお題を募集します。「思わず口ずさんでしまう秋の歌」や「耳をすますと聞こえてくる秋の歌」など、あなたが身近に感じている秋について、ブログで教えてください。

鬱の秋

 え、秋って鬱の季節だよね?

 読書の秋とか食欲の秋とかいうけど、ネガティブマンである私にとっては鬱の秋だよ。

 だってそうでしょ? 葉っぱは散って生命が消えて死を連想するし。

 風だって寒いし。北海道は雪が降るし。今年はまだだけどいつもは降っている。あたり一面真っ白に。白って死をイメージするよね。「あーまた雪かきしないと」と早朝からの重労働を思い出しては鬱になる。道民あるある。

 気温や気圧の変化がはげしいせいか体調も崩しやすいし。節々が痛い。老化を実感する。

 だというのに「皆さん、秋は好きですか?」だって? 思えば前回も「赤は好きですか?」とかだったな。え、なに? 好きなことじゃないと書いちゃいけなかったの? ポジティブな記事じゃないといけないの? そういう何気ない言葉に萎縮させられてしまう。世の中もポジティブしか許さない風潮があるし。怖すぎるんだよ。ディストピアだよ。寒いよ。ひもじいよ。

 大丈夫。だって私、鬱が好きだから。は? って思うでしょ? でもこれから紹介する曲を聞けば好きになる。間違いない。

🎵 母さんが夜なべをして手袋あんでくれた〜(鬱)

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 その名も「かあさんの歌」

https://www.youtube.com/watch?v=UpGBn7pG5dc

かあさんが 夜なべをして
手ぶくろ 編んでくれた
こがらし吹いちゃ つめたかろうて
せっせと編んだだよ
故郷のたよりはとどく
いろりの匂いがした

かあさんは 麻糸つむぐ
一日 つむぐ
おとうは土間で 藁うち仕事
おまえもがんばれよ
故郷の冬はさみしい
せめて ラジオ聞かせたい

かあさんの 赤切れ痛い
生味噌をすりこむ
根雪もとけりゃ もうすぐ春だで
畑が待ってるよ
小川のせせらぎが聞こえる
なつかしさが滲みとおる

 たぶん小学校で聞いたんだと思うこの歌。

 私が聞いたときは、おっさんの声で、すごい低い声で、今にも死にそうな感じが滲み出ていた。聞いたら一気に憂鬱になって死にたくなるような曲。と、同時に、笑っちゃいけないと思うほどよけいにおかしく感じて笑ってしまう感じ。でもやっぱすぐ鬱に上書きされる。

 たぶん郷愁の念とか、母の愛とか、あたたかくて優しい気持ちになれたかつてのよい思い出、みたいなのがテーマなんだろうけど。時代背景もあってか、ものすごく暗くて陰鬱な雰囲気を醸し出している。けれど貧しくも人を思う心。現代人がなくした大切なものがここにある。本当の豊かさとは何かを思い出させてくれるよ。

 心が折れそうなときに聞くとマジで心が折れちゃう。私にとってはそんな曲。

 現代の子供たちは共感できるのだろうか。なんなら「いろり」って何ってなりそう。「こがらし吹いて冷たかろうにせっせと編んだ」ってのをみて、え、家の中なのに風がふくの? とか聞いちゃいそう。無自覚の煽り。そしてそれを聞いた年長者はしずかに怒り狂って環境の違いも考えず「創造力の欠如」とかブーメラン放って若者いじめをし、世代間の断絶が深まりそう。

 家族愛とか人間のあたたかさみたいなのを歌っているんだろうけど、むしろジェネレーションギャップが生じて断絶が明確になる。侘しい。寂しい。淋しい。悲しい。哀しい。切ない。救いがない。しみじみと沁みる哀しみ。ああ、やっぱこれですわ。日本人の心はネガティブに根ざしている。これを情緒豊かと言うんだよ。情景が浮かぶ秀逸な歌詞。あっという間に心を動かす曲。すばらしい。愛は鬱の中にある。

学校で聞く曲って憂鬱になるの多くなかった?

 昭和の頃だけかな? 私の勝手な印象かな?

 君が代とかも「死んでこい」と言われている気分にさせられるし。死を美化しているイメージがある。声が低すぎて未だになんて言ってるのかわからない。陰鬱なくせに、ムダに壮大にしているところが怖い。「お国のために死ぬことはかっこいい」という固定観念を植え付けようとしているように感じる。カルト教団を連想する。そこからオウム真理教麻原彰晃とその空中浮遊と「しょうこうしょうこうしょこしょこしょうこうあーさーはーらーしょこー」の歌を思い出す。ヤバイ。怖い。洗脳。頭おかしくなる。キチガイばかりの国。鬱だ。

 卒業シーズンに歌う「この大空に翼ひろげ、飛んでゆきたいな〜(鬱)」もね。よほど現実がつらいんだな。そうだよね。逃げたいよね。飛んでいきたいよねって共感しちゃって、半端なく憂鬱になるんだよ。うっかり車道や線路に飛び出したくなる。人生から卒業したくなる。鬱だ死のう。

 なのに不思議と落ちない。なぜか心がフラット。大空のように澄み渡っている。それがこの曲のすばらしいところ。きっとポジでもネガでもなく純然とした真理であり普遍の心を歌っているからだろう。この曲はこれからも歌い続けられると確信している。

 「悲しみのない自由な空へ 翼はためかせ 行きたい(切実)」がヤバイ。「逝きたい」に見える。この世は悲しみと絶望に満ちている。たすけてくれ。逃げ出したい。飛び去りたい。今、私の願いごとが叶うならば、翼がほしい。チートがほしい。

https://www.youtube.com/watch?v=NJgM2yYeQLY

いま私の 願いごとが
かなうならば 翼(つばさ)がほしい
この背中に 鳥のように
白い翼 つけてください
この大空に 翼をひろげ
飛んで行(ゆ)きたいよ
悲しみのない 自由な空へ
翼はためかせ 行きたい

いま富とか 名誉ならば
いらないけれど 翼がほしい
子供の時 夢見たこと
今も同じ 夢に見ている
この大空に 翼をひろげ
飛んで行きたいよ
悲しみのない 自由な空へ
翼はためかせ 行きたい

 自由をください。三大義務から解き放たれ、七つの大罪を背負ってでも遊び呆けていられる時と金と免罪符と、ブラック労働から逃げおおせるだけの翼をください。過労死も自殺も忖度もイジメもパワハラも税金もない自由な大空へけてきたい。

 卒業式といえばカノン。クラシックなんだけど、エヴァンゲリオンを思い出しちゃって超鬱になる。

 孤独。決して分かり合えない。鬱。

「おめでとう」 「僕はここにいていいんだ!」 「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ」 「歌はいいねぇ。歌はリリンが生み出した文化の極みだよ」 「あんたとだけは絶対に死んでもイヤ」 「あなたは死なないわ。私が守るもの」 「人は思い出を忘れる事で生きて行ける」 「生と死は僕にとって等価値なんだよ」

https://www.youtube.com/watch?v=MOBYK_reo-4

 エヴァといえば碇ゲンドウ。「乗るなら早くしろ、でなければ帰れ」「所詮、人間の敵は人間だよ」「君には失望した」「問題ない」など数々のしびれる明言を残した男。鬱の代名詞にして生産者。もし私が就活してて彼が面接官だったらその場で失禁する自信がある。圧迫面接どころじゃない。

 やっぱり秋って淋しいよね。しっとりソングが一番しっくりくるわ。無理矢理ポジティブにしようとするのは違うだろ。聞けよこの鬱ソングを。超名曲だろうが。

 まあでも学校でムリヤリ鬱ソングを聞かされる悲惨さはわかる。もっと明るい曲はなかったのかよと思わずにいられない。いちいちお涙頂戴にしたがる老害につきあわされる子どもたち。今おっさんになってわかる、大人の傲慢さ。ほんとうに子どもたちが可哀相。あのときの自分を救ってあげたい。でもね、大人は泣けないんだよ。合法的に泣けるシチュエーションを作って泣いてストレス発散しないとやってられないんだよ。だったら自分で歌えよって感じだけど、音痴で恥を晒すことが怖いんだよ。社会から叩かれたら居場所がないのがオッサンという悲しい生き物なんだ。そこで弱者である子供をダシにしているんだ。ああ悲惨。大人も子供も救われない。

 学校でももう少し前向きにポジティブに元気になれる曲を歌ってもいいと思う。

せめて「にんげんっていいな」にしてほしかった

https://www.youtube.com/watch?v=dUXeJTzSCjc

 日本昔ばなしのエンディング曲。あたたかい家がある。そう思わせてくれるこの曲の、この安心感よ。鬱の気配をみじんも感じさせない軽快でコミカルな曲。

 そのタイトルにはまったく共感できないが、鬱になるのは避けられる。それどころか楽しくなっちゃう。どんなネガティブマンでもこの曲を聞いたら一発で元気になること間違いなし。

 おなじ郷愁の念でもここまで違うか母さんや。あまりの驚嘆にあいた口がふさがらない。

くまのこ見ていた かくれんぼ
おしりを出したこ いっとうしょう
夕やけこやけで またあした
またあした
いいな いいな
にんげんって いいな
おいしいおやつに ほかほかごはん
こどもの かえりを まってるだろな
ぼくもかえろ おうちへかえろ
でんでん でんぐりかえって
バイ バイ バイ

もぐらが見ていた うんどうかい
びりっこげんきだ いっとうしょう
夕やけこやけで またあした
またあした
いいな いいな
にんげんって いいな
みんなでなかよく ポチャポチャおふろ
あったかい ふとんで ねむるんだろな
ぼくもかえろ おうちへかえろ
でんでん でんぐりかえって
バイ バイ バイ

いいな いいな
にんげんって いいな
みんなでなかよく ポチャポチャおふろ
あったかい ふとんで ねむるんだろな
ぼくもかえろ おうちへかえろ
でんでん でんぐりかえって
バイ バイ バイ

 かわいい。でもね、本当にクマの子が見ていたら銃殺だよ。共生なんてできない食うか食われるかの弱肉強食ワールド。

 たのしい。でもね、本当に尻を出したら逮捕されるんだわ。変質者としてしょっぴかれるんだわ。リアルはクソゲーだ。

 「また明日」と、明日があることを信じて疑わないその無邪気さがまぶしい。これが若さか。おじさんはお先真っ暗だよ。

 現代では帰る家も、自分の居場所もない人々であふれ、過労死や自殺のオンパレードな世紀末。みたまえ。「びりっこげんきだ いっとうしょう」と言える強メンタルを。決してイジリという名のイジメをしない寛容さを。ビリで元気でいられるのは周りがあたたかいからだ。人を成績で順位付けしないからだ。あれ、でも一等賞って順位付けしてね? まあいいや。自分を卑下せずともいられるって素敵。わざわざ運動会のとき全員同時で一等賞なんて茶番をしなくたって、みんなちがってみんないいと本心から思っている人々がいるからだ。

 ああ、なんという理想郷。ケモノはいてもノケモノはいない。ほんとの愛がここにある。そう、君も飾らなくて大丈夫。そんな世界だったら良かったのに。マウントして飾りまくるケダモノしかいない現実。ああ鬱だ。

https://www.youtube.com/watch?v=xkMdLcB_vNU

Welcome to ようこそジャパリパーク!
今日もドッタンバッタン大騒ぎ

うー!がぉー!
高らかに笑い笑えば フレンズ
喧嘩して すっちゃかめっちゃかしても仲良し

けものは居ても のけものは居ない
本当の愛はここにある
ほら 君も手をつないで大冒険

(ワン・ツー・スリー)
Welcome to ようこそジャパリパーク!
今日もドッタンバッタン大騒ぎ
姿かたちも十人十色 だから魅かれ合うの
夕暮れ空に 指をそっと重ねたら
はじめまして
君をもっと知りたいな

うー!がぉー!
振り向けば あちらこちらでトラブル
なんてこった てんでんバラバラちんぷんかんぷんまとまんない

けものですもの 大目に見ててね
みんな自由に生きている
そう 君も飾らなくて大丈夫

(はいどーぞ)
Nice to meet you ジャパリパーク!
今日からはどうぞよろしくね
いつもいつでも優しい笑顔 君を待っていたの
開かれた扉(ゲート) 夢をいっぱい語ったら
どこまででも
続いてくグレイトジャーニー

Oh 東へ吠えろ 西へ吠えろ
世界中に響け サファリメロディ

―Welcome to ようこそジャパリパーク!

Welcome to ようこそジャパリパーク!
今日もドッタンバッタン大騒ぎ
姿かたちも十人十色 だから魅かれ合うの
夕暮れ空に 指をそっと重ねたら
はじめまして
君をもっと知りたいな

うー!がぉー!
ララララ ララララ Oh, Welcome to the ジャパリパーク!
ララララ ララララララ 集まれ友達
ララララ ララララ Oh, Welcome to the ジャパリパーク!
ララララ ララララララ 素敵な旅立ち
ようこそジャパリパーク!

 最初の「Welcome to ようこそジャパリパーク!」が「ペパプ ようこそジャパリパーク!」にしか聞こえない。

 最後の「Welcome to the ジャパリパーク!」のところがどうしても「欠陥住宅ジャパリパーク!」に聞こえてしまう。

 「ようこそジャパリパーク!」を「君が代」に代わって国歌にすべき。あんな鬱になる曲よりずっといい。これならどの学校でも皆歌いたくなるんじゃない? イジメだってなくなりそう。こんなの歌わされたら陰鬱な気持ちが吹っ飛ぶだろう。イジメが起こりそうになったら皆で歌えばいい。いじめっ子には抗えないけど、周囲がこれを歌いだしたらイジメる空気じゃなくなる。歌でイジメをなくす。

 まあ、これが国歌になったらそれはそれで日本オワタってなるだろうけど。でも、どうせもう終わってんだし、逆に「始まった!」と思うだろ。「恥待ったなし!」かもしれんが今更だって。絶対変えたやったほうがいいって。あたらしい資本主義よりあたらしい国歌にしようぜ。

 あ、でも「消ーえる飛行機雲〜🎵」のほうの国家はどうしよう。でもなー、あれは鬱になるから。ゴールしたくなっちゃうから。鳥になって飛んで逝きたくなるし。がおー。なんか色々つながってるな。

https://www.youtube.com/watch?v=NtJnix-9niI

消える飛行機雲 僕たちは見送った
眩しくて逃げた いつだって弱くて
あの日から変わらず いつまでも変わらずに
いられなかったこと悔しくて指を離す

あの鳥はまだ うまく飛べないけど
いつかは風を切って知る
届かない場所が まだ遠くにある
願いだけ秘めて見つめてる

子どもたちは夏の路線歩く吹く風に素足を晒して
遠くには幼かった日々を両手には飛び立つ希望を

消える飛行機雲 追いかけて追いかけて
この丘を超えた あの日から変わらず いつまでも
まっすぐに僕たちはあるように
海神のような強さを守れるよ きっと

あの空を回る 風車の羽根たちは
いつまでも同じ夢見る
届かない場所を ずっと見つめてる
願いを秘めた 鳥の夢を

振り返る灼けた線路 覆う入道雲形を変えても
僕らは覚えていて どうか季節が残した昨日を・・・

消える飛行機雲 追いかけて追いかけて
早すぎる合図 ふたり笑い出してる いつまでも
真っ直ぐに 眼差しはあるように
汗が滲んでも 手を離さないよ ずっと

消える飛行機雲 僕たちは見送った
眩しくて逃げた いつだって弱くて
あの日から 変わらず いつまでも変わらずに
いられなかったこと 悔しくて指を離す

 泣く。これは泣く。秋の歌。秋といえば鬱。鬱といえば泣きゲー。あまりに相性が良すぎた。でも古いか。かつては国家とまで言われ、今なお信者はいるはず。この曲を聞くと私には実在しなかったありし日の青春がなぜか見える。ありがとう。だめだ、歌詞だけで泣ける。イラストも最高。泣く。この作品を知れて本当によかったと心から思えるもののひとつ。泣きゲーってそういうの多いんだよね。アニメしか見てないけど。

 私としては泣きゲーがありならクラナドも入れたい。でもそしたら秋の歌じゃなくなっちゃう。めっちゃ網羅したくなるからやめとく。もう手遅れだろうけど。毛色はちがうけど「ひぐらしのなく頃に」もよかったし。90年台からの鬱ブームとか良かったなぁ。FF7とかさぁ。それより古い世代だってロボットものとかも名作で鬱なのが多いし。たくさんありすぎてキリがない。とにかく鬱は真理。悲しみは人の心に響く。可愛いは正義だが、しょせん正義なぞ、たんなるエゴである。エゴは真理の一部にすぎない。すべてを包含する真理には勝てない。鬱こそ最強。

 やはり悲しい物語はいつまでも心に残っていいね。ハッピーエンドよりバッドエンドがいい。ハッピーも好きなんだけど、なんか浅いんだよね。刻まれない。「あー良かった」と、そこで終わっちゃう。余韻や尾を引かない。忘れちゃうのが悲しい。バットは辛いんだけど、それでも好き。たとえるなら、甘いものが好きなのに、甘いだけのものはくどくて嫌いで、苦味のあるビターチョコが大好きみたいな感じ。もちろん苦いだけのピーマンやゴーヤなんて論外。コーヒーさえアウト。コーヒー牛乳も甘すぎてダメ。コーヒーゼリーが丁度いい。甘さと苦みのさじ加減が大事なんよ。

 感動といえば「世界にひとつだけの花」もあるけど、なんかちがう。いい曲だとは思うけど、どうも好きに慣れない。ちゃんと惨めで鬱なことを認めずに、中途半端に応援ソングにしているところが胡散臭いしバカにされているような気がする。真理に至れていない感がある。造られた感が強い。誘導しようとしているように思える。辛さを認めず、誤魔化す歪さ。そこは「君が代」に似ている。「ナンバーワンにならなくてもいい。元々特別なオンリーワン」ってそれボッチってことっすよね? 自分が特別だと思ってイキっているとイジメられるのが現実だし。いや、そういう意味じゃないことはわかってんだけどさ。でも、弱肉強食のこの世でそれは成立しないし。だったら潔く情けない願望を歌えばいいものを、変に格好つけているようで気に食わないし嘘くさいんだよね。もっと嘘にどっぷりつかれたならよかったんだけど。白けちゃうんだよ。誤魔化そうとする嘘があるからダメなんだよ。こんな感想が出るのは私の心がさもしいから? やっぱアニソンだよ。ジャニーズとかクソだわ。イケメンむかつくわ。

 日本はアニメ大国であり、国民的アニメといえばサザエさん。そして日曜日の夕暮れ時にサザエさんを見終えたあとにやってくる鬱。「ああ、また明日から学校か……」と鬱になるアレをサザエさん症候群という。

 どうしてこうも日本は鬱にあふれているのか。むしろ鬱が日本の文化であり本質なのだろう。

今どきはどうなの?

 今は学校でどんな曲を聞くんだろう。若い子の知り合いなんていないし、聞いてみたい。鬱になる童謡みたいなのってまだ授業で歌ったりするのかな?

 そういえば今は授業でブレイクダンスやるっていうし。もしやラップとかでHEY! YO! みたいなウェイウェイした感じなのかな? まるで想像できない。小学生で茶髪の子とかもいるし。代わりに髪をムラサキに染めたおばさんはいなくなったよね。

https://www.youtube.com/watch?v=X8W_BPR-sMc

enjoy 音楽はなり続ける
it's join 届けたい胸の鼓動
ココロオドル アンコールわかす
dance dance dance readyGO!

今ゴールイン ゴールイングより 飛び越し
音にのり泳ぎ続ける
enjoy(enjoy)it'sjoin(it'sjoin)
呼応する心響き続ける

乗ってきな的な言葉が出てきた
ここは心踊るところだから
置いてかない(yo!)追いつきたいなら
get up Stand up 行くしかねぇ

つかねぇ やっぱ気づいたんだ100%
幸せの意思表示鳴らせ clap clap
仲間同士夜通し詰め込んだ アッパーなテンションのシチュエーション

have a dreamin グリーティング この場の空気 中心 サークル 繋がるブギー
フリーキーきばらすここのみんなと その価値あるから swing swing swing a song

生真面目 恥ずかしがりでも出来るイマジネーション 望むところだ
茶の間床の間 ところ構わず ボタンひとつで踊るココロが

enjoy 音楽は鳴り続ける it'sjoin 届けたい胸の鼓動
ココロオドルアンコールわかす dance dance dance ready GO!
今ゴールインゴールイングより飛び越し音に乗り泳ぎ続ける
enjoy(enjoy!)it'sjoin!(it'sjoin!)呼応するココロ響き続ける

 チャラい。チャラいよ。うるさいよ。なんかイラッとするよ。あとやっぱり古い。こんな小学生は嫌だ。

 まあ原曲はもっとイカれててチャラかった気がするけど。私はこういうラップみたいなの嫌いなんだけどこの曲は好き。

 季節感ゼロ。どこが秋の歌だよ。こんなミスマッチみたことないわ。まあ最初の1曲以外すべて外している気がするけど。

 でも踊れそう。かつてはチビで寸胴で糸目だった古き昭和の日本人がブレイクダンスやっても無様なだけかもしれないが、今どきの背の高い若者がやったら絵になるのかもね。知らんけど。

 変わってしまうことが哀しい。

 たぶん夜なべして手袋をあむ母ちゃんはいないだろう。夜勤で朝帰りのシングルマザーならたくさんいそうだけど。あれ、昔よりずっと貧しいのでは…… 日本オワタ。もうダメだ終わりだ鬱だ死のう。

 昔70年代とかはフォークソングで泣ける曲が流行っていた。けれど現代は違う。たぶんあれでしょ? リアルがつらすぎて創作や音楽でまで鬱になったら死んじゃうってことだよね? わかる。日々追い詰められていますもんね。時短でサクッと快楽を得られないとストレス過多で死ぬもんね? むしろ創作や音楽でドーピングして仕事してる節さえある。

 泣いてストレス発散という発想もあるんだろうけど、今以上の悲しみをわずかでも感じたら決壊してもう二度と立ち上がれなくなることを恐れているんだよね? 一度認めてしまったらもう二度と偽りのポジティブさえも捏造できなくなってしまうことを恐れているんでしょ? だってまだまだ戦わないといけないもんね? 先々まで考えてメンタルコントロールせねばならない苦しみ。自分の心ひとつ思い通りにできない牢獄生活。アンガーさえもコントロールせねばならない絶望。人の心さえ持つことを許されぬ奴隷生活。悲しすぎる。もうやめて。鬱だ死のう。

皆さんはどれが好き?

 心に沁みる秋の歌7曲。いかがでしたでしょうか。

 心ないポジティブに傷つけられたネガティブ心は鬱ソングで癒しましょう。

 皆さんはどれが好きですか?

 私は「翼をください」が一番です。まあ世間的には春の歌だけど。次に「鳥の詩」かな。泣きゲーソングだけど。次に「カノン」かな。歌でなく曲だけど。あれ、秋の歌ひとつもなくね?

 名曲ならなんでもいい。無限ループで聞きたい。そんなときはダウンロードして聞こう。

 やはりお涙頂戴は強かった。魂が求めてんだよ。鬱を!涙を!愛を!救いを! 嘘っぱちのポジティブじゃかえって虚無るんだよ。あ、そんなのありませんよねってふと我に返って絶望が深まるんだよ。それなら現実にちゃんと向き合ったネガティブソングのほうがずっといいんだよ。寄り添ってくれてる感あるんだよ。わかる? 嘘は嘘。やさしい嘘なんて真実を知ったときに絶望が深まるだけ。やめて。相手を傷つけることで自分が傷つきたくないからって相手に嘘をつくのやめて。もう誰も信じられない。そして独り。

 悲しいね。これ聞いて泣こう。弱くていい。間違ってていい。悪者でいい。独りでいい。いいことなんてなくていい。楽しさよりも悲しさのほうが尊い。涙を流せる潤いだけはなくしたくない。干物じじいになっても泣ける心を持ち続けたい。

 すれてしまい、泣くことさえできない。そんな大人にはなりたくない。かつて辛くて泣いてしまったことに、今、泣けなくなってしまう哀しさ。苦しみに慣れてしまう悲しさ。変わってしまう悲しさ。鈍感力なんていらない。泣ける人間でいたい。世間から非難されることを回避するために泣けない男。弱いと生きていけない現実。もういやだ。

 侘しい。嫌だ。変わりたくない。弱くていいから変わりたくない。みっともなくていいから、恥ずかしくていいから、泣ける心を失いたくない。辛いのは嫌なのに、そう望んでしまう。望んでネガティブを手放さない。

 鬱が好き。それが世間で否定されても、心をなくして働くロボットにはなりたくない。私が人であるために。私が私であるために

 寂しさだけが人のありがたみを思い出させてくれる。だったら私はずっと寂しさを感じていたい。これ以上、人への憎しみを募らせたくない。そしてひとり寂しく人を憎む。悲しすぎる。たすけて。翼をください。もし願いごとが叶うならば、消えて無くなりたい。